私の花図鑑    花の里日記  2009.4.20
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           月曜日    木の効用の話

 今日もまた山の山野草園(まだ作りかけ)に来ている。
ようやく小鳥たちも鳴き出していかにも春らしい。
しかし最近はずっと好天気が続いて空気がなんとなく乾燥してきている。
こんな時は山火事が頻発する。
山で焚火をしても面倒なくて、すぐに集めた枯れ木の枝が燃える。
今は落ち葉を集めて火をつければ簡単。
普通落葉樹林は地面が湿気を帯びて簡単に燃えない。
ここは普通アメリカの西部やオーストラリアみたいに空気が乾燥してはいない。
落ち葉の厚く積もったその森からわき水が緩やかに流れ出る。
そんな事なのでこんなに乾燥した森は久しぶりに見た。
ここの山野草園にしている谷には上部に落葉樹の林がわずかだがあり、
湧き水が少しづつ流れてくる。
それを植え込んだ野草に与えている。
水があるのはなにかと便利で本当にラッキーである。
なお念のため、焚き火場は回りに燃える物が無い安全な場所で、
開けて眺めの良い所に作っている。
水も近くにあり便利である。

今の春の森は山桜が満開。
気温の変動が激しかった3月に比べると今は安定してきている。
黄色の花の白文字や白いタムシバは終わり
黄色の花の黒文字かなくぎの木が咲きだした。
木々の間に生えている小葉の三つ葉ツツジの濃いピンクの花が美しい。
それとこの谷に白い花の集団が見えたので確認に近づいて見ると虫狩(むしかり)だった。
かなりの古木らしく枝を谷側に広く伸ばしている。
この木は少し高地に生えている木なので珍しい。
それと寒菅が谷中はびこっているので取り除いているが、
その中に間違ってランの仲間の球根を掘ってしまった。
なんとなく葉の形が似ている。
小恵蘭(こけいラン)かなと思ったが花が咲いて見ないとわからない。
今は木々の新芽が伸びる時期で薄グリーンが主体の色だが、
赤シデらしい赤い芽や鮮明なグリーンの桂の古木もあり
またおのえ柳も同様で色の変化が面白い。
これが落葉樹林の多彩で美しいとこであろうと思う。
また森の下に生える花筏の群落もあるし小アジサイ藪手鞠も生えている。
高野水木と満作はこの谷には見あたらないので、いつか植えなくてはと思っている。
木の種類が多彩な事は自然愛好家にとってはとても嬉しい事であるのだ。
なぜかというと四季の変化が感じられて小鳥は集まるし、また花が沢山咲く。
花が咲けば蜂や蝶も集まるといった事である。



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