私の花図鑑    花の里日記  2009.4.5
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           土曜日    春の雨

 今日は花見に良い日だったのに生憎の雨の日。
ETCの割引も始まったのに残念ではある。
でもETCの土日だけの限定割引には納得いかない。
土日に働いている人たちには利用するすべがないと思うが。
どうも公務員的な発想であると思う。
これは官僚に政治をまかせている政治の弊害であろう。
何事もスムーズに行かないのが人間の世界。
今年の桜は3月の下旬から花が開き始めたのに今ようやく満開。
途中来た寒波で長引き、おかげで4月の入学式まで散らずに残ってくれた。
山のコブシやダンコウバイや白文字も花は開きかけたのに、この寒さで茶色に変色している。
気候の変動が大きいと植物もとまどうのだろう。
そう言えば私が作っている山の山草園でもウサギが食べるものが無くなってしまったのか、
幼木の幹の皮までかじって食べている。
青いものと言えば寒菅の葉位のものである。
これは毒があるのか、はたまた美味しく無いのか口もつけない。
沢に植えているわさびの新芽や三角草の新芽と蕾も食べられていた。
冬の山野に生きる生き物は厳しい生活をしいられているのだろう。
しかしその厳しい冬を乗り越えた春の彼らといったらまるで輝いて生気に満ち溢れている。
その生の営みを嬉々として私に見せてくれる。
毛皮や羽は春の光りを受けるとぴかぴかしてくる。
木の下の小さな野草たちが一斉に花開き、潅木の新芽が出て
それぞれに白や黄色の集団花を咲かせる。
またその上では山桜やコブシ等が枝一杯に花をつけ、
広葉樹の薄グリーンの新芽が葉を広げ始め、森は新緑で覆われる。
太陽は柔らかな陽を森に降りそそぎ、心地よい微風がしてくる。
落ち葉はまるで絨毯を敷いたように柔らかで座っても湿らず気持ちが良い。
小鳥は木々を巡って歌い回り、山鳥が恋のドラミングをさせる。
この雨の日にそんな情景を思い出している私である。

 翌日の日曜日は雨が止んで、朝霧がでて薄曇りで暖かい。
作業には良い日だ。
コテージ前面の水木の木に小鳥の巣箱を取り付けていたらヤマガラが早めに訪れていた。
またシジュウガラも来てとうとう巣の奪い合いを始めてしまった。
でも先客のヤマガラがなぜか強い。
そんな事で別の巣を急いでソヨゴの木に取り付けておいた。
賑やかな春になれば良いが。




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