私の花図鑑     花の里日記  2000.5.28  
                              日曜日(ジューン.ブライド)

  今日は吉和の山の手入れに来ている。雨も上がり薄雲も一部あるが晴れてきた。風は爽やかに吹いてくる。
野鳥たちは木々の梢を飛び回り初夏のすばらしさを歌っている。
私には鳥たち皆が..涼しい..涼しい..涼しい..と歌っている様に聞こえる。
太陽の光は木の下ではほどほどで暑くは感じない。
チエンソーや草刈り機で不要な茂みを取り除くのだが、また風で木々の葉を揺らすと、緑が一斉に輝き、すべてに木たちが (私を切らないで)..(私を切らないで)と言っているようで気が引けてくる。
  谷筋の藪手毬(やぶでまり)の花は純白な花嫁のレースのベールだ。
あちこちに白いレースを振り撒いて咲かせている。ところどころ花びらを虫にかじられているけれど、これも愛敬。アメリカでは6月の花嫁と言うが、日本では5月の花嫁だ。

  林の鬱蒼とした所を刈り込み地面に光りが射す様にしてやると、今まで見えなかった色々な野草がいっぺんに元気を取り戻して、めずらしい花や葉形を見せてくれる。
こんなに種類が多かったのかと感動する。
  話は変わるけれどヒヨドリは朝告げ鳥だ。我がボロ家の朝には一番に風見鶏のてっぺんに止まりさえずって呉れる。鶏の上の鳥だ。今までは風采の上がらないずうずうしい野鳥だと思っていたが、早朝のさえずりは最高だ。見直してしまった。

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