花の里日記 2000.5.7
日曜日(未来)
2000年も5月に入った。 私は元来病弱であった。
二十歳ごろに自分は、はたして2000年まで生きられるだろうか疑問に思っていた。
しかしこうして生きさせてもらっている。
安全で文化的に生活出来る日本に生まれた事を感謝する。
四季折々すばらしい輝きをみせる自然。保守的だけれど、やさしい田舎の人々。
都会では金と物と強欲が溢れているが、心の平安は満たされていない。
遠く地球の外から自分をみかえせば、なんと私たちは欲にかられていたのだろうか。
もう充分と言う言葉を知らなくてはいけない。
際限のない欲望に支配されてはいけない。
強い人は弱い人を助け、共に分かちあわなくてはいけない。
経済企画庁長官がこれからはもっと強欲にならないといけないと言ったがまちがいである。
都会でも皆がやさしい気持ちになれる事が、都会人のこれからの目標ではないかと思う。
大自然の下では獣も鳥も人間もすべて平等に恵みを受ける。
5月の太陽の下、梢の上で今を嬉々として歌う小鳥たち。
明日は鷹に食べられるかもしれないのに。
木々は春の到来を受けて芽立ち始めている。
虫達は飛び交い、葉をゆらしてそよ風が森を通り抜ける。私たちは自然から有り余る恵みを受けているのだ。
私たちは今を生きられる喜びを理解しなくてはいけない。
私は60年代アメリカのピートシーガー達のフォークソングに感化された。 戦争に反対するすばらしい主張、平和を探求する願望、人種差別をさせない運動、欲望に歪められた資本主義者と戦いつづける姿勢、今でも彼らは歌で戦っている。
それでも今繁栄しているアメリカは、今でも暴力と貧困や差別が横行している。 経済学者や大企業のトップの言葉をまにうけてはいけない。 自分の頭で疑いをもって聞くのだ。アメリカがすべてではない。
また中国や北朝鮮の一党独裁も最悪だ。人権等無視しているように思える。
日本の未来は輝いていると思う。
もう若い人は充分知識を得ている。 際限のない欲望の限度を理解したら、未来が見えてくると思う。
これから何をしなくてはいけないか、世界を見て自分自身で考え行動することだ。
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