花の里日記 2000.7.30
日曜日(夏雑感)
又夏がやってきた。秋あかねが空いっぱいに飛び回っている。梅雨がすむと10日くらい雨がぜんぜん降らない日が例年続くが今年はすこし早まった。先日まで花畠の水撒きに忙しかったが、もう入道雲が湧き立って夕立も始まった。野分けもやってくる。わせの稲も花を咲かせている。いよいよ夏到来だ。先日の早朝の事、高速道路沿いにあるたくさんなネムの木が樹いっぱいに洋鳥の冠の様なやわらかな赤い花を咲かせていた。良い香りがしてカラスアゲハ蝶がたくさん群がって遊んでいた。ネムの花に香りがあることをこの時始めて知った。山を歩いていると面白い事もある。
花の里ではおみなえしが、真っ黄色のあわ立った花の集団を咲かせている。原野の大ハンゴン草も咲き誇っている。野外では太陽が照り返して日陰に入らないと息苦しいほどだ。
高原の昼下がりは思ったより暑い。がひとたび陽が西に沈むと、涼風が吹き出しいっぺんに気温が下がる。ひぐらしが鳴き、鳥も囀りだす。朝夕は心休まるひとときだ。
花壇作りもこのごろは、色々の花が混じって咲く混合の花畠が好きになってきた。
1品種を集団で植えるのも見事だが、野に咲く花の様に色々と咲くのが良い。今年はヨーロッパから輸入した混合の花の種をまいたが思ったより面白い。何が咲いてくるかわくわくする。
秋吉台のカルスト台地では初秋に、あきのきりん草や桔梗等が星を散らした様にあちこち咲いていた。あちこち花を探しての散歩も楽しい。このような自然な花畠が本当は作りたいと思うけどなかなか実現しない。
山の別荘地では、いよいよ2戸ほど山小屋作りにかかる事となった。ここでは木陰が充分あり作業も楽である。斜面の自然を生かした別荘(山小屋ではあるが)が作りたいものだ。
前のページ 次のページ 最初のページ 花図鑑ホーム
|