![]() 日曜日 (晴れ) 源氏蛍 今日は気持ちよく晴れて梅雨らしくない。 朝のTV番組も見て楽しくなるようなものもないので山の別荘地に出かけた。 行く道ではネムの木の赤い花がもう咲いて暑くなった感じである。 山は木々の緑が色々と変化して見られ美しい。 途中の温泉場では蛍祭りの旗が沢山見られて行く車も多い。 釣り堀や温泉も人で賑わっているのであろう。 最近に無い車の多さであった。 道を進み山に入ると緑の中、白い葉のマタタビが目立つ。 葉の白さと同時に花も白く咲き、今年は実も沢山なりそうである。 木の元気さが目立つのである。 着いた山では泡吹の白い花が綺麗に咲いていた。 他には山アジサイが見事に咲いている。 今が見ごろであった。 白い鳥足升麻と山紫陽花 ![]() 昼食を取り私は別荘地の上部の回転場で焚火をしていた。 それと傍の渓流の掃除もして水の中に落ちた枯れ枝や落ち葉(杉の枯れ葉) を集め燃やしたり一か所に集めて整理したりしていた。 渓流の中に散らばった小石を集めて水を塞き止めて溜まりを作った。 ここは流れが速くて清流。 水温は低くて手を漬けていると冷たくてすぐに水から手をあげたくなるのである。 こんな事なのでここの蛍が出るのは7月の半ばかなと思っていた。 今日は天気が良いのか小鳥たちが良く鳴いて呉れる。 オオルリやホトトギス、カッコウも鳴いている。 曇り空の時はほとんど鳴かないのであるが。 作業に疲れて休憩を取り野草の花を見てみると、今はウツボグサと蛍袋等 が咲いているのだが、一番綺麗なのは鳥足升麻の白い花である。 種で増えるのかあちこちに散らばって咲いてくれているのだ。 ここの土地と環境に合うのだろう。 林の中を歩いてみると地面から黄色いものが立ち上がっている。 葉の無いツチアケビである。 つちあけび(蕾状態) ![]() また同じく林の下で一薬草の白い花が数輪下向きに咲いている。 2本あり花を入れて背丈は10cm程度の小さな花である。 この花は以前に暖地の周防大島でも見た記憶があり生育地がなかなか広い。 常緑の草とありこんな寒い山の中でも元気に咲いているのである。 旧の野草園では今頃に京鹿の子が満開となっていた。 それと梅恵草の白い花が咲き終わり頃でもう葉は黄色になりつつある。 こんな咲き方はウバユリも同じであるのだ。 また夏に咲く花の白いヒヨドリバナも蕾を見せている。 ひよどりばな ![]() 気持ちよく歩き回り元の場所に帰り、道を良く見ると白い小さな花が沢山落ちている。 見上げると私が木の手入れの時に大事に残しておいたネジキの木で満開であった。 この木は樹高が5mまでで木肌が見事に斜めに縦の割れ目が出来るのだ。 それと丁度近くに今、スノキの小さな黒い実があり食べると名前通りすっぱい。 でもあまりに実は小さすぎるのではある。 彼らは日当たりの良い乾燥地が好きな木なのだ。 帰りに花の里により、草原を少し草刈りしていた。 ここにも色々な花がこれから賑やかに咲きそうである。 今日はしっかり体を動かしたので入浴してもなかなか気持ちが良い。 のんびりしているともう夜の8時である。 今からだと蛍見物に丁度良さそうと帰り始めた。 少し道を登り峠を下ると上筒賀と言う村落があるのだが、ここの蛍は出るのが いつもは少し遅いのだ。 考えながら暗くなった道を下っていると道の先を源氏蛍が点滅しながら飛んでいた。 止まって見てみると数匹が暗闇の林の中の渓流を飛んでいてなかなか美しいもの であった。 ここは見ているのは私だけである。 やはり今年初めて見る蛍は感動ものであった。 道を下り右折して川を渡り支流をさか登ると、いつもは源氏蛍が沢山見られる場所 だがここにはまるで飛んでいない。 考えるにここは北向きの渓流で回りは森林ばかりの深い森。 水温が低いのであろうと思った。 やがて峠を越して下りはじめ渓流につくとそこは蛍で一杯である。 ここは蛍祭りをしている温泉の上の村落で道の傍は見物者で一杯であった。 この辺りは南を向いていて水温が高いのでさもあろうと思った。 そこの温泉からは車が行列して帰る事となったのである。 帰り道でも蛍が出る場所がありここも駐車して見物する人で一杯であった。 こんな一日であったのだ。 姫蛍の話 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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