私の花図鑑          花の里日記  2018.7.17   363


              火曜日  (晴れ)  熱帯の夏

 この数日はまるで熱帯の状態。
梅雨の末期は広島県他がめったに無い豪雨を受けて県東部が主に被害を受けた。
数日間は雨が降り止まず次々と強烈な雨が降り注いだ。
こんな雨を受けた経験が無い人たちの住んでいる地域が主にやられたのだ。
木々もしっかり成長しているし、それなりに砂防ダムも作られていた。
そこへ経験の無い強烈な雨が襲ったので河川回りの地盤は水を含みきれずに滑って崩壊。
一気に石までも伴い河川を流れ下り住宅地を襲ったのだ。
地球規模の温暖化が影響したのかも知れない。
あの涼しい北海道までがいまは梅雨になりだしている。
こんな変化の多い環境の中で私たちは生きなくてはいけないのだ。

 花の里はもう夏の花で一杯である。
今年は特に魔王(ルシファー、クロコスミア)の花が真っ赤で真夏らしく見事である。
なにか今年の気候と関連があるのであろうか?
花にはこんな事を言えるはずもない。
多雨と高温が影響したのだろう。

他には半夏生(はんげしょう)と九蓋草(くがいそう)、それに河原撫子(かわらなでしこ)
が目立って綺麗だ。
それと花壇の中に桔梗も紫の花をみせている。
もうここの草原のおみなえしも黄色の花を咲かせており秋の七草も揃いそうである。
そう言えば来る道沿いの斜面にひよどりばなの白い花が沢山群れて咲いていて綺麗である。
また湿気の多い場所には沢ひよどり(七草のフジバカマに近い)が見事に咲いている。

残念ながらすすきと萩と葛(くず)はまだである。

 山の別荘地では岡虎ノ尾の白い花の集団が揃って咲き、オレンジ色の縦羽蝶たちが舞っていた。
ここの野草園に咲くヒゴタイはまだ蕾である。
でも銀梅草は白い花をもう咲かせていた。

 昨日は仕事で山口の周防大島に行ったのだがそこの別荘地に鬼百合の自生地があり
もう小集団が2か所出来上がっていてそのオレンジの花に黒い揚羽蝶(多種)たちが集まって
華やかに舞っていたのだ。
南側の海辺には浜撫子がピンク色に咲いてこれも綺麗だった。

周防大島の夏は暑いだろうなと思っていたのだが海から風が吹いていると結構涼しい。
こんな現象はあらゆる島にも言える事かなと思っている。
それは海水の気温が低くて影響しているのではある。
帰りに本土側の川沿いの道を走っていて道の中央に乾いて白くなった亀を発見した。
もう動きはのろくてじっとしている。
甲羅の長さは20cm位。
私は石亀かと思った。
車で踏まれては可哀そうなので水辺に返してやろうと車を止めて亀を持ち上げた。
するとこの亀は足をばたつかせて手に当たりなにか痛い。
そのあとすぐに頭を出して後ろに曲げて私の指に噛みついたのだ。
それはまるで蛇の頭みたいで自由に曲がり、さすがに爬虫類であった。
これは痛くて私はすぐに陸側の水蓮池の水面に投げ落とした。
高低差は4m位あるであろうか、ボチャンと大きな音を立てて亀は見えなくなった。
指には少し赤い傷があり早速手を洗いメンソレータムの薬を塗ったのだ。
あとから亀を飼っている人に聞くと飼っている亀でも怒ると噛みつくのだそうだ。
ほんとに野生生物には注意ではある。
鶴は千年、亀は万年と言うが亀を助けた私に少しは長生きのご利益があれば良いのだが。


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