私の花図鑑          花の里日記  2017.6.13   319


              火曜日  (晴)   錦川

 今日も北の高気圧に覆われて割に風が吹き晴れている。
空気は乾きすぎていて地面まで乾燥している。
花たちは生き残りに大変だろう。

 昨日は山の別荘地に行くのに遠回りをして岩国の錦帯橋を見て錦川を上がった。
錦帯橋は月曜日なのでわりにゆったりしていてのんびりと菖蒲園を見てついでに紫陽花の花も見られた。
花たちは雨が少ないので少し元気がなかったがそれでも綺麗だった。
      
錦帯橋公園のあじさい   2021年のあじさいの開花は見事である


      菖蒲園(奥の部分)


錦帯橋公園内のバラ園は手間がかかるのか消滅していた。
また公園内にある小さな喫茶店も休業中でなにか寂しい。
茶店はなんとか盛業中でのんびり昼食が取れた。

 それから錦川をさかのぼったが水は清くて水量もあり川には鮎の釣り人が沢山入っていた。
清流と緑の渓谷が美しい。
走る車も少なくてのんびりドライブ出来た。
途中で日帰り温泉に入浴したが風呂を一人で独占して利用出来て最高ではあった。
これは月曜に利用できる者の利点ではあろう。
しかし高速道路は割引が無くてこちらはきびしい。
ここの係の人に聞いたらもう源氏ボタルは出始めたとか。
これから夜の蛍狩りが楽しみである。
このあたりでは昔鮎を食べさせる店が多かったが最近は消滅気味。
淋しい時代ではある。

 それから冠高原の峠を越えて吉和に到着した。
山の別荘地は小紫陽花があちこちで咲き出して綺麗である。
野草園では都忘れの薄青の花が群れて咲き美しい。
     
野草園の都忘れの花


他には立浪草が咲き始めまた、うつぼ草が蕾を膨らませて大きな群落を作っている。
野草は面白いもので環境が合うと元気に繁殖するが合わないと枯れて消滅する。
なかなか栽培はむつかしいものではある。
今日は黒つぐみが元気に鳴いていた。
ホトトギスはいまでも鳴いているのだがカッコウの声はしない。
彼らは通過しただけであろうか?
私には彼らの行動は不明である。
そう言えば数日前にここの別荘地の下の道でイノシシの群れに出会った。
車で井戸のほうに向かっていた時でこちらもビックリ。
車の警笛を鳴らして追い払った。
夫婦であろうか? 親の2匹は太っていて黒々とし大きい。
それに子供たちが6匹程度見えた。
昼間に出てくるのは珍しくてこれから注意が必要かなと思った。
熊も近くに出たとの話も聞いたのでこれからの作業には対策もしなくてはと思った。
私はいつも焚火をしながら作業しているので彼らには位置がわかるので大丈夫とは思うが?
木の花では今山法師沢フタギエゴの木の白い花が盛りである。
他には山道のまわりでマタタビの白い葉が目立っている。
夏にはまた実が収穫出来そうで美味しいマタタビ酒が出来る。

 花の里ではいま黄や赤や青の菖蒲類の花が満開。
それと空木(卯の花)が満開。
これは自然に生えたものを一本だけ残していて大株になったものである。
ほかにはテラスに絡ませたハニーサックルが咲き、利休梅がようやく育ち元気に白い大きな花を咲かせた。
それとエゴと瓜の木ヒメシャラの花が満開である。
一年で今位が最高だろうか?
花や蝶たちや深まる緑を眺めてテラスでのんびり休憩していたのだ。
その他には京鹿の子の花がウドンコ病で白くなり全滅に近い。
今年の春先の異常な暑さが来た天気のせいであろう。
残念。

 翌日も山の別荘地に行って道の草刈りをしていた。
最近は草刈り機の刃の替りにビニール紐でする場合が多くなっている。
このビニール紐も改良が進んで使いやすく長持ちがする。
さすがに日本の先端技術はなんにでも及んでいる気がする。
日本で遅れているのは政治家と公務員であろうか?
自分たちの利得ばかりを計算し国民の利益をまるで計らない。
つい世情を見てグチがこぼれてしまった。
笹百合がもう咲いているだろうと見に行くと人が採ったのかまた猪に食べられたのか跡形も無い。
別の所ではなんとか綺麗に咲いていて嬉しかった。
いつも保護しているので少しは増えて来た。
     今年初めての笹百合


そう言えば猿面海老根があとかたも無くなり盗まれていた。
盗掘は嫌になる。
でも負けずに頑張らなくては。
この日見知らぬ車と婦人連中がここへ入って来たが、その運転手に聞くとフキ採りとか。
フキは沢山生えているのだが他の植物をついでに採られると困るので退散して貰った。
なかなか自然を維持して美しくするのも大変だ。

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