花の里日記 2017.4.8 313 土曜日 (霧雨) 遅い山の春 今朝起きるとあたり一面濃い霧で暗い朝であつた。 昼からじっとしていられなくて吉和の山の別荘地に向かった。 今広島の南部は桜が満開。 近くの里山でも見事に咲いている。 3月の梅に続いてこの4月の桜の開花であるが今年は例年と違い遅れて咲いている。 山へ行く道での野生の木の開花であるが今年はまるでダメ。 ちらほらと高野水木(みやまとさみずき)や檀香梅(だんこうばい)、タムシバ、小葉の三つ葉ツツジが咲いているだけ。 去年は花が咲きすぎて自然木の体力が落ちた為であろうと思う。 その点、染井吉野桜や梅は人里に植えてあり適当に管理されているので樹勢を維持出来たのかも。 山の進入路は数日の雨と暖かさで雪は完全に消滅している。 別荘に来ている人も週末なのか見られた。 蕗の薹(ふきのとう)がもう出ていて花を開いていた。 採取には少し遅れてしまったが少し収穫した。 今ここの別荘地の中で咲いている野草は寒菅(かんすげ)と芹葉黄蓮(せりばおうれん)、三角草(みすみそう)位。 延齢草(えんれいそう)は三つの葉を広げたばかりで花はまだ。 梅恵草(ばいけいそう)は緑の新芽を出したばかり。 ここの山は雪解けしたばかりでまるで寂しい。 今日は上部に車で登っているとキツネに出会った。 ここではキツネを見るのは初めての事で彼は油断していたのだろう。 木の花では檀香梅(だんこうばい)とキブシが咲いている位。 こちらもこれからである。 早速であるが道に落ちた枯れ枝を取り除いていた。 今日は細かい霧雨が降っていたので早めに作業を終わり花の里に戻った。 花の里はようやく黄色の水仙が咲き始めて賑やかである。 この地域は丁度水仙まつりをしていた。 いよいよここも遅い春の始まりではある。 前の山のスキーコースを見ると山の上部にはまだ雪が残っていた。 遠くの冠山は霧のためまったく姿を現さない。 今年はスノードロップがほんわずかしか芽を出さずにまったく開花しない。 道路端であったので盗まれたのかも。 良く見ると株のあった所になぜか赤土が入れてあったのだ。 他にはヒマラヤ雪の下が去年の夏に開花していたのでその為か 今年の春は小さな花しかつけていない。 だけどクリスマスローズが沢山花を咲かせた。 但し大株のものだけで小型の株は全然花をつけない。 やはり気候変動を花たちも感じているのだろう。 もう一つ、洲浜草(すはまそう)は今年も元気に寒さに負けず咲いていた。 いよいよ遅れたけれど、山の季節が始まり私には嬉しいかぎりではある。 今は林の中にさえぎる葉などが無くて見通しが良いので何をしても動きやすいのである。 そうそう、この前に大島の別荘地の山に行った時は平茸があって美味しく食べたけど、 今回の山ではまだ椎茸が出ていなかった。残念。 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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