私の花図鑑          花の里日記  2017.4.17   314


              月曜日  (雨)   矛盾

 今日は朝から強い雨。
さすがに天気が変わりやすい春ではある。
昨日は晴れて暖かく暇なので山の別荘地に向かった。
行く道の山は落葉樹の新芽が伸びて来て、山桜や小葉の三つ葉ツツジや山吹の黄色な花も咲いている。
シデ類の垂れ下がる黄緑の花も見られて春らしい。
杉や松類も緑を濃くしたように見える。
渓流ではヤマメ釣りの人たちもぼちぼち来て釣っている。
今日は少し花の里の草刈りをして別荘地を整備しシーズン到来に備えた。

 昼食を取って午後から山の別荘地に向かった。
このあたりの別荘地にも春到来とばかり利用者が来ている。
今日私は山の別荘地の道の落ち葉(去年の木たちの繁栄の財産)をブロワーで吹き飛ばそうとしに来たのである。
さすがに落ち葉は厚く積もっていて下は湿っており吹き飛ばすのは骨が折れる。
そう言えば来るときに冠山を見たら頂上付近にはまだ白い雪が残っていたのである。
今年の寒さを思い起こさせる事象ではある。
まず入口付近を綺麗にしてから頂上付近に上がった。
ここも大きな落葉樹たちがあり落ち葉が厚い。
2〜3回吹いてなんとか斜面地に落ち葉を吹き落として道が綺麗になった。
それからそのあたりの斜面の笹を取り除いた。
去年取り除いた残り分ではあるのだがなかなか笹も生命力はすごい。

 ようやく作業が終わり野草園に向かった。
ここの山にはタムシバ(コブシの仲間)があり少し白い花を咲かせている。
この花は山に春が来た事を知らせて呉れる花ではある。
途中の道の斜面には片栗がもうピンクの花を10輪位咲かせていた。

      
片栗の花  種が落ちてあちこち他に散らばり数十株になっている


木の下は今年の寒さが厳しかったのか、まるで掃除をしたように綺麗で茶色(土色)をしていて見通しが良い。
片栗はまだ動物たちには食べられていなくて安心した。
それからようやく野草園へ到着。
昔に上の渓流沿いに植えた春虎の尾がピンク白の可愛い花をもう沢山咲かせていた。

    
左下が山瑠璃草  右が春虎の尾  夕方で暗かったのか色が出てない


そこの山瑠璃草も青い小さな花を咲かせていたがこちらは少し元気が無い。
今年の天候が合わなかったのかな?
それとも兎か山鳥に葉を食べられたのか?
それと道沿いの湿地に植えた西洋立金花が今年も黄色の綺麗な花を太陽の光の下で元気に咲かせている。
姫立金花はこれから花が咲きそうだ。

  
西洋立金花  太陽が強くて花の黄色がとんでしまった  花の大きさは1/2に縮小


今日は九州の久住の花公園の西下にある野草園で買って帰った立金花と花忍と白根葵をなんとか植えた。
この花たちが元気に増えて呉れれば嬉しいのだが。
久住の野草園の夫婦は花好きが目に見えるようで色々と話して呉れた。
商売抜きのようでいい人たち。仕事は二の次で私と同属に思えた。
この近くに一昨年に植えた河原撫子を植えた場所がイノシシに荒らされていたがなんとか元に戻した。
こんな花は食べられもしないのに。
それと一輪草が結構増えていた場所も少し荒らされていて心配だったが傍に芽をふいていたので安心。
日本の農地は猪に荒らされる対策が大変な状況になっている。
猿もけっこう増えていてこれも大変。
広島県も中央付近では鹿の害が増えだしており彼らが私の住んでいる西部方面に進出中である。
ここの野草園も動物対策を少しはしないといけないかなと思う。

 そう言えばうちの事務所付近では燕が沢山飛び回ってうるさい。
おまけに白い糞をあちこち落として行く。
彼らは2週間前位か南から沢山飛来してきていた。
鴨(かも)たちとは交代だが。
このあたりはもう農地は埋め立てられて住宅地化しているのだが、
彼らにはまだ農地の記憶が残っているのか飛んで来る。
うちの前でもジュウジュウ言って鳴きうるさい。
彼らの聞きなしは
土食って渋い、虫食って渋いだ。
時々うるさいので水をかける事があったけど三日前だったかうちの事務所の庭に花梨の木が数本ある。
まだ樹高は2m位なのだがその枝を見るとその燕の生々しい死体が差してある。
その時に百舌鳥(もず)が飛んできていたのだった。
枝の下には燕の灰色の羽が沢山落ちている。
百舌鳥は食料が春で多いのか食べ残して枝に差しさしていたのだろう。
これを
はやにえと呼ぶ。
私はその死体を見ると可哀そうに思えた。
あれだけうるさく鳴いていたのに、もう死んで動けなくなっては短い人生だったねと思ってしまう。
自然界は生存競争が当たり前で厳しい。
猪でも小さい子は可愛くて殺したくない。
一度秋にやせた小猪を間近に見たのだが可哀そうでしっかり大きくなれと思ったものである。
そんな考えが矛盾に満ちた人の心かなと思ってしまうのだ。

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