私の花図鑑          花の里日記  2013.10.5   201

         土曜日 (雨)  恵み


 今朝早く、寝ているとなんとなく雨音が耳に入ってきたような気がした。
昨日はまるで快晴。ほんの少しだけ巻雲が出ていただけで、まさか雨になるとは思えなかった。
恵みの貴重な雨である。
そういえば昨日山から帰りの空にあまり星が輝いていなかったのを今思い出した。
この秋が始まって、ずっと晴れていて雨の気配が少しも感じない年であった。
庭のジンジャーに毎朝水をやっていたが、葉が黄色くなりかけ花もようやく咲いた感じ。
考えてみるとジンジャーの故郷は熱帯で毎日スコールが降るそんな環境であろうと思う。
湿気が多くて暖かい場所が好きなのだろう。
10年位植えたままで今では50株程度に増えている。
欲しい人に譲らなくてはいけないなと思う。
宿根草は適当に植え替えや株分けをしないと花が小さくなり株も貧相になってくる。
でも手間がないのでなかなか植え替えをしてやれないのだ。
今はこの白い花の盛りで、ジンジャーティで毎朝紅茶に入れて飲んでいる。
これも初秋の習慣になっている。
ハーブに入れて飲んでいて美味しいのはやはりカモマイルであろう。
これも白い花で梅雨前位に咲き、花を乾燥させても年中飲めるハーブ。
やはり一番は新鮮な花を飲むのが最高かな。

 昨日は仕事が一段落したので久しぶりに山に行った。
野草園では田舎菊の白い花と秋丁子や紺菊の青い花が満開。
それに木々の赤い実もまざり風情があった。
前回の事であるが午後3時頃作業の手を休め、のんびりお茶を飲んで座っていた。
暇なので静かな森を前にして、つい鶯の鳴き真似をしていたら不思議。
それまで静かだった森から一斉に小鳥の声が湧き上がった。
もう初秋でさえずりの季節ではないのに彼等にはよほど気持ちの良い日だったのかも知れない。
名前もわからない小鳥たちのさえずりを楽しく聞かして貰っていた。
山で一人作業をしていてつい昔を思った。
母がいて家族全員皆が賑やかに暮らしていた時。
なんでもないそんな時期が今になって思えば一番楽しい時であったのかも。
人はその時その時を精一杯楽しく生きるのが一番だと思えた。
すべて前向きにしなくては。
この山も私と一緒に目には見えにくいが少しづつ成長している。
これが自然なのであろう。
しかし大木も年至れば倒れてまた土と化す。

 昨夜はパソコンで洋楽カラオケをしていた。
私のHPで洋楽のカラオケソングを集めて自宅で誰でも歌えるようにしている。
スピーカーはカラオケ店のぼろいものと違い良いので音は最高。
気持ち良く歌っていた。
カラオケを始めた頃はジョン レノンのイマジンやベッド ミドラーのフロム ア ディスタンス
森山良子のさとうきび畑を歌うと感情移入してつい涙ぐんでしまっていた。
カラオケは楽しい歌も悲しい歌もあり私の感情を豊かにしてくれるもの。
考えもしなかった内容の本を読んだり、色々な美しいものを見ることにもつながるものであろう。
街のカラオケスナックは熟年であふれているしカラオケボックスは若者が一杯。
田舎でも店が増えている。
安価で楽しめるものが一番かなと思った。
商業主義で著作権をいつまでもひけらかすのもまずい。
文化は人類が共有しなくてはいけない。
人を楽します為に作った人の意志を尊重しなくてはと思う。
ついでに素晴らしいあのイマジンの歌が出来たのもオノ ヨーコの関与無しでは語れないと思う。



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