|
花の里日記 2013.10.7 202 月曜日 (曇り) 百舌鳥(もず) 今日は曇り空。台風の影響だろうが南風が吹いて暑く半袖で夏模様である。 昨日は山の森の手入れをしていて汗が出て蒸し暑かった。 早々に作業を終えて帰ったのだが少し疲れがたまっている。 今朝事務所の外で百舌鳥が囀っている。 百舌鳥は割と人家近くに住んでいる鳥だ。 人には害をせず、野菜や花を食害するバッタ等を食べてくれる。 鳴いても風情はあるし季節感がある鳥だ。 一度庭に巣をかけ幼鳥の巣立ちまで見た事があった。 この鳥が今年は花の里にも現れて虫を食べて呉れるので安心であった。 事務所の庭の片隅に自然の菊葉鵯を持ち帰り植えていて今年ようやく花をつけた。 良く見てみようと再度見ると、もうバッタに花や葉まで食べられ茎ばかりになってしまっていた。 百舌鳥の活躍をお願いするばかりの私である。 庭には今黄花コスモスが自然に生えて花一杯。 どうも私が花壇をすると、他の花が種等で生えて入り込みつい可哀そうで抜かない。 それを良い事に本来植えた花をしのいで入り込んだ花が繁殖し、しまいには何を植えているのかわからない始末の花壇になってしまう。 どうも野草が好きな私には園芸の花壇は無理なようである。 ここの事務所の庭もあらゆる植物が生き残り自由に生えてしまっている。 だから亜熱帯系の環境に合わない花は自然淘汰されてしまい、いつのまにか消えていく。 ここは冬が寒くて少し山に入り込んだ場所なので内陸性で谷を吹き抜ける風も強い。 少し西向きなので太陽もギラギラ照りつける。 暑さ寒さの変化が多いのだ。 それでこの厳しい環境に合う生存力の強い植物が生き残る。 だから植える場所に一番適した植物を選んで植えてやると何とか元気に花を咲かせる。 ものぐさな私の栽培法はそれが一番。 数日前に鳥取県の砂丘に行ったのだが、ついでに花回廊を見てきた。 街の南に小高い丘陵の小山群があり、そこを利用して作られていた。 ここはご存じのように北は日本海であり東には大山がある。 花回廊はなかなか粋な設計で環境にも合いそうだ。 植物は一般的な園芸植物が多くて、花好きな私には物足りない感じがしたが、 普通の人には楽しいと思われる。 私の考えるところではその地域の特徴的な植物を集めて展示して貰うともっと楽しくなると思えた。 鹿児島の植物園はその点、地域性を生かして作られていて良かったと思う。 砂丘は人のいない中央部を歩いて来た。 別世界にいるような気がして、風と砂と波音だけの世界で一時を過ごした。 砂丘の花は今年の夏が厳しかったのか少なかった。 浜辺野菊の青い花位であった。 でも松江道路の無料化で安価に旅が出来て良かったかな。 日帰りの温泉も楽しんだが、昔若いころ勤務先からいつも年度末に宴会と慰労を兼ねて、一泊でこちらの温泉に来ていた事を思い出したりしていた。 あの頃の先輩は皆死んでしまっている。 時を感じさせてくれた砂丘の旅であった。 |
||||
日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |