花の里日記 2008.3.24 №88 月曜日 なんでもない事 今は季節の変わり目。 晴れたと思えば雨。 春雨が降る。 よく観察してみると(長い時を生きてきたからか?)降り始めはしっとりとゆっくり降る。 初めは降っているのも気にならないような小糠雨である。 それが一日中続いている。 こんな時電線を見ていると、雨のしずくが次第に伝わって大きくなり、流れてしまいには落ちる。 また流れては落ちる。 見ていて面白くなってくる。 それはまるで自然のメロディを奏でているようでもある。 雨の雫が落ちる音も風情がある。 こんな日、遠くの山や海は白く煙ってその姿を消してしまう。 遠くの景色すべてがボウとして曖昧に見える。 しかし次の日位になると、それは風を伴い横殴りに大粒で吹き付けてくる。 荒々しく嫌になるほどそれが続いてしまう。 そんな雨を菜種梅雨とか呼ぶ。 なぜかしら菜種の黄色な花が畠や河原で盛りの時期ではある。 雨量も何十ミリとなり川の水かさも増してくる。 山の谷川では雪解け水と一緒で、賑やかな早い流れを見せてくれる。 昔の事、・・・春雨じゃ 濡れていこう・・・といった桂小五郎の台詞を聞いた事を思い出す。 こんな言葉は今は化石だろうなとも思う。 映画やテレビ等娯楽では清水の次郎長等といったヤクザの題材も多かったなとも思ったりする。 いま考えるとあれはいったいなんだったんだとも思う。 子供の頃は時代の流れの元が理解出来ないので自然と影響されてしまう。 現代の子供はテレビゲームか何かで人を殺傷する事を楽しみ、失敗するとクリアしてまた始める。 そんな事が子供の脳の奥底に記憶されて人生もそう出来るような錯覚に囚われてしまう。 その子供が大きくなり、とある挫折に遭遇すると精神的に弱い人は殺人や強盗、ドメスティック バイオレンス(いわゆるDV)等を起こしたりしてしまう。 暇な雨の日、なんでもない事から連想は次から次に浮かんでは消える。 まるで空から無限に落ちてくる雨のように。 関連で周防大橋 |
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