私の花図鑑        花の里日記  2008.4.24   №89

                    木曜日   仕事忘れ


 今日は雨上がりで晴れて気持ちが良い。
午後から仕事を忘れて花の里に来てしまった。
北からの風が強いが暑くは無く寒くもなく快適だ。
窓の外は濃いピンクの八重桜が満開。
いつもひよどりが来ている。
桜に蜜はないだろうに花粉でも食べるのだろうか?
この鳥が来ると小鳥があまり来なくなる。
今年も巣箱を水木の枝に下げたのだが、まだどの小鳥も来てはいない。
窓ガラスには亀虫が外に出ようと右往左往している。
他に見えるのは水仙の黄色。
雪柳の白い花も見える。
遠くの畑には緑の柔らかい草が萌えていて綺麗だ。
最近野草で白と黄色とピンクの3色があるのを見た。
錨草と片栗だ。
一種類で三色楽しめる花壇を作ると楽しいだろうなと思う。

 少し花壇の作業をしたあと、山の別荘地に向かった。
山は落葉樹の新芽が薄いグリーンに彩られて、地面は春の太陽が差し込んで明るく
枯れ葉一面の絨毯で敷きつめられている。
またその山の斜面地のあちこちには青から薄水色までの色幅の広い小菫、
濃いピンクの紫背菫、ピンク色で葉が深く割れた叡山菫、
白い花を散りばめたような錦衣の花も咲いていてよく見ると賑やかだ。
谷の小さな小川は軽やかに流れ、あの冬の厳しさは微塵も無い。
水際にはワサビの白い花や梅恵草の緑の新芽がずらりと伸びて華やか。
所どころには山桜が満開で昨夜の雨で散ったのか白い花が地面に落ちている。
近くの茂みでは山鳥がパタパタと羽音をさせている。
恋の季節なのだろう。
梢の上には南からやってきた野鳥もつがいで姿を見せている。
楽しくて賑やかな春がとうとうここまでやって来た。

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