私の花図鑑          花の里日記  2023.2.14
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          火曜日  (晴れ)  屍の街


 昨日は暖かい日で近くの別荘地の整備をしていた。
昼からは上着のセーターを脱いで作業した。
そこは赤松林の中にあり南向きで日当たりがよい。
赤松林は茂ってないで適当にパラパラと生えており樹齢も50〜60年であろうか。
松茸も生えるようだ。
野鳥も時折鳴き爽やか。
で作業も順調で綺麗な別荘地になったのである。
南には遠くに住宅地や山並みが見え眺めが良い。
西側の道路を挟む隣地には和風の庭園が作られていてなかなか風情がある。
これからが楽しみな場所ではある。
そこの当人が話して呉れるのに、井戸水をボーリングしたら軽いラドンを含有していたとの事。
ラドンの湧く天然水は私にとっては2回目の遭遇。
面白そうではある。
ここで呑気に自然を楽しんでいるとすぐに夕方になる。

 今私がメインに別荘利用している花の里の別荘地は残念ながらまだ積雪が5cm位あり
手入れの草刈りも出来ない。
今年の雪は10年に一回位の大雪であった。
多い時は40cm位降っていた。
でここの別荘の玄関回りには屋根等から落ちた雪が1m位積もっていて車も駐車しにくい。
まだ子供が喜ぶカマクラも作れそうだ。

 別荘地のそこへ行く道では玖島観光の紹介の看板があり、珍しい事が書いてあった。
初めて遭遇した事でそれはこのあたりに小説作家の
大田洋子の墓があるのだとか。
で気になりネットで調べてみたら大田洋子は広島の地元の作家で原爆の事も書いていた。
特に気になる作品は
屍の街
   
少女たちは、天に焼かれる、天に焼かれる、と歌のように叫びながら歩いて行った。
それは原爆の投下で全身が焼け焦げた生徒たちが歩いて学校に帰るシーンであろうか。
その日、朝から軍部の命令で子供たちは戦争対策の応援作業をし始めた時の事である。
生まれてからまだ十数年の若い子たちがこんな悲しい死の被害を受けたのである。
この作家も被爆して原爆症になった。
この文学碑は広島中央公園と玖島小学校の両方にあるそうで見に行ってこようと思った。
また墓も確認してみたい。

 私の事務所の小さな庭では春の知らせか、もう三寸アヤメと椿と房咲水仙が咲きだした。
今年は冬でも少し暖かい日が数日あったので早めに咲いてきた。
近くの道でも藪椿や梅が咲き始めて見ても楽しい。
寒波がもう来なければよいのにと思う最近である。
それとスギ花粉の件だが、杉の木全体が緑から赤茶色となり異常である。
去年の夏の乾燥で杉は水不足。
で枯れると彼らには大被害となるのに対策として花を咲かせ種を撒いておくと子孫が残れる。
やはり種の保存現象であろうか?
人には大変である。
しかしまだスギ花粉の害は私には無いのだが。


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