私の花図鑑          花の里日記  2022.11.4   473


          金曜日  (晴れ)  あれや、これや


 昨日は山の別荘地に行き、林の手入れをしていた。
秋らしく空は晴れ、強い風も吹かなく爽やかで快適な日。
この日はモミジたちの葉がようやく真っ赤となり(一部黄色な葉もある)が見事な紅葉。
他の雑木等の大部分は黄色で、秋空の青さとまた遠くの山の常緑樹の緑とあわせ総天然
色である。
疲れると眺めの良い場所で持ち運び出来る椅子に座り、ゆっくり休んで景色を鑑賞していた。
こんな場所にいると生活の苦労等はまるで感じ無くなって快適。
大自然に抱かれて心がまるで真っ白になり綺麗になるのである。
この現象は空気が綺麗なのでか、美しい景色を見て感じるのか、野鳥の声や風の柔らかな
音が人の心をなぐさめて呉れるのか、不思議である。
そう言えば太古の昔に人間が地球に生まれ出て、この大自然の中で今まで生き残ったから
であろうか?

 10月の下旬であるが暑い夏も終わったと思い、手入れしてなかった内海の周防大島の
別荘地に夏の雑草の刈取り等、整備をするために出かけた。
走る道の里山などの優雅な景色をついでに見るためでもあるのだが。
昼食は行く道の眺めの良い場所でとった。
何処を見ても広々とした内海の海と島々があり爽やかではある。
それから現地へ行くと、整備する土地に面した国道の空き地には車が5台止めてあった。
普段は止める人はほとんどいなくて気楽な場所なのだが。
しばらく待っていると海から二人来て釣りをしてたと言った。
で一台空き、また奥の農地から一人帰ってきてまた一台出ていった。
それと後の三台は近くで国道の草刈りをしていた人たちので、作業が済み次第動かすと
関係者が話して呉れた。
まあ珍しい日だなと思いながら国道沿いの土地の草刈りをした。
気温も丁度良くてその日は快適に作業出来たのである。
帰り道では本土に帰った広い平面地のとこで、晴れているのに小雨が降り、半円の
大きな虹が真上の空に(少し東側)すべて見えたのである。
太陽は西からガンガンと射している。
それとその上にはまた薄い虹が同じように半円で取り囲んでいた。
こんな大きくて見事な虹は、私が生まれて初めて見たような気がしたのである。
その虹は東に帰っていく道でも当分見えたのである。
で岩国の錦川の傍の道を走っていると、川の綺麗な砂の平面地の段部分に大鷺の白い
10匹位の軍団がずらり並んでいて見事であった。
鷺(サギ)たちは普通単独行動が好きなのであまり集団は見ない。
不思議な事であった。
こちらの岩国方面は夏に大雨が襲い、災害も出て通行止めや復旧の工事個所も多い。
錦川や太田川では河川内の溜まった砂等が全部流されて綺麗にまる裸。
河川の清掃作業を自然がしたようである。
そういう訳か知らないが今流れてる水は透明でまるで綺麗。
こんな自然現象である。

 昨日の事であるが山の別荘地の整備作業を終えて花の里の管理棟に帰った。
で庭を見に出るとあれ不思議。
ブナの木から霧雨のような小さな水滴が沢山落ちてくる。
逆光なのでそれではと順光側で見てみると水滴が小さくて全然見えない。
不思議な現象。
ブナの木はもう葉を大方落としてわずかに枯れた葉がほんの少しだけ枝にあった。
木の枝先から小雨を降らすというのは初めてであった。

 もう一つ。
ススキの穂の事であるが、私は今年夏があまりに暑かったので高原に良く行っていた。
で秋口であるが見事なススキの穂の白い平原をいつも見ていた。
で瀬戸内海の周防大島に行った時、道傍の原っぱに生えたススキの穂を見ると赤っぽい。
その後やはり内海の江田島に行った時にも、またススキの穂を見ると同じで赤っぽい。
長く生きていて今頃にこんな事がわかった私である。

 それともう一つ。
山の別荘地の中で大木になったナラの仲間の木が10本ばかり枯れたよう。
私は温暖化で枯れたのかと思っていたら昨日、広島のテレビでこちらではナラの木を食べ
る昆虫がいてこれに病原菌がつき木を枯らすとの事。
そう言えば木の根元に彼らが木を食べたカスの赤茶色の粉みたいなものが沢山出ている。
こんな事も私が生まれて初めての経験。
不思議だ。

 今事務所の庭では野菊の白と黄色の花が咲き始めた。
いよいよ初冬の始まりなのかな?
楽しい秋がもう少し続いて欲しい私ではある。


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