私の花図鑑    花の里日記   2004.10.20 59
                 水曜日   すぎひらたけ

 秋はキノコが美味しい。
10月となるとマッタケが出るが,この頃はさっぱり山で合わなくなった。
赤松林が荒れていて枯れ葉が積り環境がさっぱり悪くなっている。
マッタケは赤松の細根が地表に覗いているような急な斜面に生える。
また赤松そのものが樹齢を重ねて、2次林(広葉樹)がまわりに育っている。
赤松は寿命が短いのでそろそろ枯れる時期ではある。
朝市によく売られているが高いので買わない。
他に美味しいものが沢山手に入るからである。
負け惜しみでそう言っているのかも?

そんな事なので自然と奥山のキノコ狩りに力がはいってくる。
ここは何かのキノコが覗いており採取できない事はほとんどない。
そんなキノコの中で確実に採取出来るキノコがある。
それは杉平茸である。
このキノコは杉の倒木や切り株に生える。
標高700M位の杉林である。
針葉樹に生えるキノコなんて美味しくないだろうと誰でも思う。
それが結構美味しいのだ。
味噌汁などに入れても味が良いし、テンプラ、すき焼きにも良い。
しかし食べ続けると食べあぐ。(食べすぎは健康によくない)
以前松林の中に生えるクロハツ(クロコウとこちらで言っている)を沢山採ったので腹いっぱい食べた事がある。
しまいには気分が悪くなって見るのも厭になってしまった。
なんでも過ぎたるは及ばざるごとし。程々に。
どのキノコもなんらかの毒があるらしい。(その人により違いがある)
食物にもなんらかの害があるのであまり神経質になる必要はないと思うが。

地元ではこの杉平茸をあまり採らない。
少し山に入るとアチコチに生えており女子供の採るキノコと思われている。
(女性蔑視の表現なので申し訳ない  昔の人が使った言葉です)
でもこんなに美味しいキノコを採らない手はない。
いつも山に行くと採取している私である。


      注意 腎機能の低下している人は食べないようにしてください。

  追記 
   月夜茸について

秋紅葉を見に、高めの山地に行くとブナの林がある。
こんな場所の風倒木にムキタケそっくりの月夜茸が生えている。
いつもムキタケではないかとつい手に取って見てしまう。
色や形がそっくりで、おまけに皮も少し剥け易い気がする。
しかし茎の生え際に柄(節)が1センチばかりあり、怪しい香りがする。
私は秋遅めになるとムキタケを採って食べているがそれでも間違いそうになる。
月夜茸は不思議な毒きのこではある。



日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ   花図鑑ホーム