花の里日記 2004.9.13 55
月曜日 自然から学ぶ
自然から学ぶ事。
今年2回目の強い台風が私の森にも吹いた。
あれほど緑に包まれた見事な森がこの2回目の強い風で切り裂かれてしまった。
しかも折れたり倒れたりしたのは充分と成長した大木ばかりであった。
どっしりと大きいので間引きも遠慮しなくてはならない木たちであった。
その木たちは葉を充分と拡げて空を覆うばかりであった。
彼らが倒れた空間はぽっかりと空が大きく明いてしまっている。
下で長い事暗さに耐えてきた、細く風にも柳のごとくなびく様な若い木に成長のチャンスが巡ってきたのだ。
この事は人間社会にも言える事と思った。
すべての分野に網を張った大企業が突然倒産状態になる。
あれほど威光に満ちた成長企業がひとたび不況になると身動き取れなくなってしまう。
人間でも同じだと思った。
後世に名を残すような大人物も同じように突然現世から消えていく。
私たちが生きている都会は自然界とかけ離れた文明社会と思わせられているが、それは人間の愚かな自己満足に過ぎない。
自然の進化と淘汰は永遠に繰り返し進行されて行く。
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