花の里日記 99.5.25(先住民)
5月の花の里は夏の花の植え込みが忙しい。
今日は雨降り前なので苗の植え込みにやって来た。
農家も田植えや野菜の手入れで大変だ。
山ではトチの上向きのクリームの花やオオバアサガラの大木から垂れ下がった白い花が目立つ。
ムシカリのあじさいのような飾り花の柔らかいホワイトもきれいだ。
薄曇りの穏やかな日なので野山の緑も輝き、鳥も囀り蝶々も飛んでくる。
しかし花畑はあちこち荒らされている。
今日のは特にひどい。
イノシシか穴熊かどちらかだ。
気を取り直して植えなおしにかかった。ふと隣を見るとそこに穴熊がいるではないか。
今植え直した所を又掘り返している。
ゴンベが種蒔きゃカラスがのたとえだ。
夜行性とは聞いていたが、時折日中に見かける事はあった。
10メートル位前なのでピンク色をした長い鼻や毛皮の縞まではっきり見える。
追い払ったがゆっくりノソノソと、しょうがないといったふうで溝に隠れた。
かわいいやつだが困ったものだ。
花の里の先住民なので無理はない。花の里が住みやすいので日中も出歩くようになりだした。
キジもケンケンとしきりに鳴いている。
あから顔をまじかに見せる、がヒナを連れていない。
空を群れで飛びまわる様になったらすばらしいと思っている。
近年兵庫県の田舎で空いっぱい飛び回っているのを目撃したが、あれは山鳥だったのか定かでない。
今年はおそ霜で花の成長が悪い。
花の里が雉の里になりそう?
後日談 花の里を大胆に2,3回荒らした犯人はイノシシの軍団と判明した。
地元の人の話によると、あなぐまはペット化しており庭先に出でエサをもらっている。
畠あらしも小規模で少し掘り返す程度との話。
そういえば5センチくらいヒズメのあとが土の上に残っており、草刈りした場所では走り回ってダンスを踊っている。
ユリの球根を食べたり、じゃがいもの根を全部食べるのも当たっている。
昨年のさつま芋やじゃがいもを根こそぎ食べたのもイノシシだ。
あなぐまは土の中の虫やミミズを探す程度でダリアの球根を2、3個掘り出すくらいだ。
まだイノシシに比べればかわいい。
山里の畠を作りたい方はくれぐれもイノシシ対策を怠りなく
前のページ
次のページ 最初のページ ホーム
|