花の里日記 2001.7.9 bQ1
月曜日 (
黒つぐみ )
花の里は例年通り花盛り
一度に咲きそろい白、ピンク、黄、赤、青、黒紫等で満艦飾だ。おまけにまわりから集まった蝶や蜂が乱舞して楽園の様。梅雨明けを思わせる夏の光の中ですべて輝いている。すべての花の香りは満ち満ちて、このような素敵な日は1年で何回も無い。
花の里に行くまでの山では「ねむ」の花が咲き出した。いよいよ夏の到来である。
昨日は山の別荘地の手入れで森に来ていた。ある鳥の鳴き声がすばらしいので仕事を休止して聞きほれていると、彼は偶然に目の前の枝までやって来た。私を見つけて小さな警戒の鳴き声をたてて、好奇心か、それでもこちらをしっかりと観察している。私も驚かさないよう注意しながら彼を確認していた。彼はまるで九官鳥のように黒く光る羽色をしておりかわいい丸い目と、嘴は鮮明な黄色をしていた。以前マレーシアで九官鳥がたくさん飛び交っていたのを見ていたので、彼の羽に白い模様がないので九官鳥ではない。しかし体全体が黄色をした九官鳥もどきも見ていたので、その時は熱帯から同様の鳥がやってきたのかと思った。
事務所に帰り急いで野鳥の図鑑を調べてみた。すると似ている鳥がいる。それは黒ツグミだ。以前から図鑑では見ていたが実物を目撃した事が無かったので気がつかなかった。腹の色が白いようになっていたが、これは木の下から空を見上げていたのでわからなかった。
彼の鳴き声は大きくてはっきり澄んでおり、3回ピーロ、ピーロ、ピーロと長く鳴き又3回短く鳴きそのあと別の鳴き方をする。他の鳥の鳴きまねが上手でタレント性のある、冬はインドシナに渡る夏鳥だと書いてあった。まさにその通りで感動した。最近はなんでも感動しやすいと自分でも思う。落葉樹の森の良さを再発見した日であった。
追伸:7月29日の早朝NHKのラジオで季節の鳥の鳴き声を放送していたが、ほーほーと抑揚のある猿のような声の主は青鳩であった。以前から鳴き声を聞いていたが鳥の名前がわかり、また一つ新発見だった。
クロツグミの歌声 後日に写した黒鶫の写真と解説 関連でナイチンゲール
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