花の里日記 2000.10.2
月曜日(
山の住民 )
町でふと見やると金木犀が咲いている。秋の香りだ。秋祭りもすぐそこに来ている。
花の里では宮城野萩が満開で枝いっぱい花をつけている。秋明菊も集団で咲いているしコスモスの花も満開になった。しかし花壇全体がそよそよして、さみしげに見える。空気のせいかもしれない。
最近は仕事が忙しくて(気ぜわしいだけか)ゆっくり花作りができない。
不況も7年位続くとあきらめにも似た気分になってくる。が気を取り直して、山の別荘地作りを始めている。ところでしげく通っていると色々なものが見えてきた。茶色のぴょんぴょんうさぎ、二つも大きな穴をあけて住んでいるアナグマ、トントンと木を叩きキーと言う様な叫び声をあげる青ゲラとコゲラの集団等だ。
アナグマは工事に来た職人さんが目撃してクマが出たと叫んでいた。茶色のツキノワグマなどみた事がない。そういえば柴栗の殻はあるけれど実はみあたらない。吉和の寒い冬にそなえて、皆しっかり食べているのだろう。この冬には栗の木を切ろうと思っていたけれど、すこし遠慮しなくてはならない。
今年は赤い実がたくさんなっている。実も充実して大きい。むしかりもたくさん実をならせた。さわふたぎの青い実もなっている。そういえば実の好きなめじろの声も聞こえた。今年の秋は小鳥たちで賑やかだ。
きのこ取りは杉ひら茸、さくらしめじ、なめ茸を取ったけれど香茸は早すぎて取れなかった。杉ひら茸は大収穫でいたるところにあり、食べあいでしまった。過ぎたるは及ばざるのごとし。例年の通り、あぶらしめじがでてくるのを期待している。太くてすきやきに入れると、とてもおいしい。むき茸はもう少し涼しくなってからだ。
前のページ 次のページ 最初のページ 花図鑑ホーム
|