私の花図鑑          花の里日記  2022.3.22   466


          火曜日  (雨)  今年の春も


 今日は夜から雨で、この朝も空は厚い雲でおおわれているが雨はなんとか止んでいる。
この数日は連休で暖かく、私は雪が溶けた吉和の山の別荘地の手入れに出かけていた。
行く道を太田川沿いに遠回りして行ったのだが川と里山とそこに咲く梅の花を見ながら走り
とても風情があるなと思った。
風情を感じるのは田の地面全体が新しい草たちの新芽のグリーンで覆われているせいもある。
梅の花は白から濃いピンクまであり、どの木も盛大に花を咲かせていた。
どの木も結構古くて昔に田舎の人が大事に育てていたのであろうと思った。
梅の木は害虫や病害が多くて育てにくい。
私の事務所にも二本、梅があるのだがいまだに奇麗に花を咲かせない。
木の肌にはカイガラ虫がいつの間にかついて繁殖していた。
手ではなかなか取りにくい。
でも田舎の里山には見事に大木になっている。
人たちの上手な栽培法があるのだろう。
梅の実は生活(食事)に必要な梅干しや梅酒になってくれる。
人の手で加工されて利用されるのである。
それと野鳥や動物たちに食べられないのである。

 昨日は川沿いの道を走っていて、まずびっくりしたのは黄色の山吹の花が鮮明に咲いていた事。
花弁は細目であったが3月に咲くのは初めて見たのである。
こちらでは普通4月の半ば頃に咲くのだ。



それとキブシの黄色い小さな集団の花が咲いていたことである。
川沿いに枝を伸ばして咲いていたので見ても美しい。
このキブシは今から行く吉和の山の別荘地の門沿いに古い木があるのだがまだ芽も出さず
枯れ木風なのであるが。
道の法面にはショウジョウバカマの白い花が集団で咲いていた。
やはり集団開花は美しい。
それとスズシロソウであろうかサッパリと白い4弁の花を咲かせていた。



 吉和の山の別荘地に行き、道に落ちた枯れ枝を取り除き、また地面を覆った落ち葉をブロワーで
吹き飛ばしていたのだが結構作業は草臥れた。
で休憩替わりに花を探して見ると野草園にセリバオウレンが二株程白い花を見事に咲かせていた。
それからカタクリはどうなっているかなと思い、見てみると小さな模様のある葉を出したばかり。
やはり4月の末頃には花を咲かせるのであろう。
旧の野草園も見たのであるがまるで花は無し。
淋しいここの早春であった。
今年はどこも菫の花がまるで見られない。
これも地球の温暖化の影響であろうか?
残念。

 作業を終えて花の里に帰ると、ここではクロッカスの花たちが迎えてくれる。
またクリスマスローズたちも白い花を咲かせている。
クリスマスローズは特性があり葉のある灌木の下等では元気で咲いている。
上に木のない地面では葉が雪に押しつぶされている感じで、葉はグリーンではあるが何か可哀そうだ。
ここではいつものようにゆっくり窓を開けて露天風呂気分で体を休められたのである。
まあコロナの流行もあり入浴者が多い日帰り温泉には行きにくい感じがする最近ではある。


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