私の花図鑑          花の里日記  2022.4.8   467


          金曜日  (晴れ)  桜見物


 この所、いつも吉和の山の別荘地の整備に出かけている。
山口県の周防大島に行きたいのではあるが、行き帰りの交通時間が5時間位かかるのである。
その点、山の別荘地は行き帰りで2時間弱なのだ。
しかし今日は岩国の錦川方面経由で行ってみたくなったのである。
一番はやはり錦川近辺の里山の桜を見て見たいとの欲求にかられたのである。
今年の桜の花の開花は実に見事である。
私が考えるには温暖化や強い寒さで、植物たちは枯れる可能性が高くなり、その対策として
子孫を残すためしっかり花を咲かせて種を舞い散らかしたいのであろう。
それでここ、広島市の近辺の桜はどこも見事に咲かせて呉れたのであった。

 で私は広島の西部に住んでいるので、山口の東部にはわりと近い。
のんびりと山奥の里山や桜を見ながら西に車を走らせた。
今日の気温はもう15度位で太陽はさんさんと降り注ぐ。
窓を開けて走りたいのであるが桧の花粉が沢山舞うとの予報が出てたのでクーラーをかけて走った。
広島県を出て山口の美和町から本郷町に進むと大規模な太陽光の敷地整備が行われていて山を
何個も削り、平らにしている巨大な場所が見えた。
ここに来る前も少し小規模であるが広島県でも数か所、山を削った太陽光発電用地が見えた。
やはり時代の変化を感じさせる事象ではある。
本郷町に下る山の坂道の途中、ふと山際を見るとミツマタの木の黄色の花があちこち見える。
昔は和紙の原料にするため栽培されていたのである。
それで山道を下りながら注意して周りを見ているとびっくり。
東向きの緩斜面の山一杯にミツマタの木が植えてあり花が沢山と咲いているではないか。
落葉の雑木も少し生えているが集団のミツマタの開花は私が生まれて初めての事で見事であった。
急いでこの開花を車から写したのである。
杉の木の下で長い期間を生き残って花を咲かせたパワーに脱帽。
この写真では上部にも沢山咲いてるのだが花が小さくて少し見えにくい。



 本郷町は昔からの町らしく落ち着いてしっとりした感じ。
ここを横断しまた坂を上がって山を越えて府谷という里山に向かった。
府谷は源氏蛍がよく飛ぶ里山で自然が豊富だし風情があるとこだ。
毎年その時期には蛍を見に来るのではある。
で春の府谷はどうかなと思って来ると上部のあたりは桜と桃が見事に咲いていてびっくり。
錦川を経由して来たかいがあったなと思ったのである。



 それから昼前に整備している山の別荘地に来ると今日は小鳥たちが多かった。
鳴き声で種類まではわからなかった。
ここでの野草は白色のミスミソウとカタクリのピンクの花で強い寒さに負けず元気に咲いた。
帰りに花の里に行きいつものように入浴しての帰り道。
道そばの田の土手にキジの夫婦がいて楽しそうに遊んでいた。
オスは繁殖期なのか体は見事な発色であった。
こんな一日である。


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