私の花図鑑          花の里日記  2021.6.23   456


          水曜日  (晴れ)  コウゾ

 今日は朝から私事で忙しかった。
午後にはようやく暇となったので早速に近くの別荘地の手入れに出かけた。
ここは昔に別荘地で造成されていて、今は雑木が茂って茂みになっており手入れが大変。
でもいままでの手入れでようやく綺麗に見えるようになってきたのである。
今日は枯れた木や蔓などを整理していた。
ここはいつ来ても、小鳥たちが聞いた事もないような鳴声をさせていて賑やかである。
私は周りが森林でまた南向きで暖地風なのでか、野鳥たちが暮らし易いのかと思っていた。
襲う鷹やカケス等の大きな鳥たちも少ないのか姿が見えなくて声もしない。
それと良く観察してみると、ここにはコウゾの木が数本あり空を見上げるとオレンジ色5〜6mmの
小さな実が沢山見える。(コウゾの実はオレンジ色で桑の実みたいにオレンジから黒にはならない)
そう言えばヒヨドリが周りで良く鳴くのである。
この辺りは南向きの雑木林が沢山あるので野鳥たちの餌も多いのであろう。
さすがと思った。
私もこのコウゾと同じクワ科の山桑の木は花の里にも切らずに残していて、根元の径がもう30cm位に
なっているのだ。樹高は7m位で野鳥たちが実を食べに来るのである。
最近近くの川沿いを見ると堤防に生えた桑の木が10本位あり、これに黒い大きな実が熟し始めていた。
採って食べると美味しいだろうなと思っていて、数日後に眺めると実はまるで綺麗に無くなっていた。
一個も無くである。
野鳥たちは木の実が熟れるのを長く待っていたのだろう。
やつらには勝てない。
人々が果樹を栽培するのだが、この実を保護するのは大変であろうと思った。
美味しい実にするのには大変な労力を必要とするのだ。
価格が高くなるのもやむを得ないと思った。

 今日はここの道端にオカトラノオが白い花を見事に咲かせていた。
花の里でも白いホタルブクロが咲いていてこれも綺麗だった。
今日はなにか仕事も順調で気持ちの良い日であった。
帰りに北東の空を見ると青い空に眞白な入道雲が盛り上がっていて夏らしい感じであった。
季節はどんどんと進んで行く。
今度自然は何の花を見せてくれるのであろう。
楽しみだ。

 それと里山を走っていて、つい句が浮かんだので書いておく。

   
梅雨も休みの 稲田を見れば 見事な緑だ これが日本の 宝物

 追加で

 ここの石垣まわりを見ると下に繭(まゆ)の黄灰色の網目の残骸(長さ6cm位)が沢山見られる。
ここには山繭が生き残っているのである。
私は生まれて初めて見たのでびっくりした。
生きていれば面白い事もある。
皆さんも命を縮める事は絶対しないで、この素晴らしい自然と共に長く楽しく生きましょう。

 もう一つ

 最近は田舎の山道でも大きなダンプトラックが我が物顔でスピードを出して走り回っている。
狭い道だとセンターラインをはみ出して走るのである。
定期バス等はその点、しっかり教育されているのであろう。
安全にゆっくり走ってくれる。
この度の無茶な大型トラックによる児童たちの交通事故死についてはあまりに異常である。
事業者も警察ももっとダンプ等大型車の運転手には安全運転を守るように指導して欲しい。
もう二度とこんな事は起こしてはいけないのである。


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