私の花図鑑          花の里日記  2021.6.30   №457


          水曜日  (曇り)  里山

 最近は別荘地現場の整備に行った帰りに、今まで見ていない里山をよく回り巡って観察し帰っている。
それで一つ珍しい地名があり私の興味を引いたのである。
そこは津浪と言い山の奥で津浪とは変だなと思ったのであるが山に囲まれたその里の現場をみると、ああ
これは大昔(石器時代)に山津浪が発生した場所なんだなと思ったのである。
そこの里は穏やかな丘陵地でのんびりとしていて津浪などの災害をまるで感じさせない。
5~6世紀に造られた古墳もあり歴史を感じさせる人たちの生活が垣間見える。
そこの周りの山林内の山肌を良く見ると緩斜面であるがあちこちに丸い石が転がっているのである。

 10年位前に私の事務所のある近くの山が大雨で崩れて災害が起き、その後次々に西日本で大雨災害により
崖崩れ(山津浪)や水害が起きた。
それで沢山の人たちが死んでしまった。
今の人々の生活の変化により空気中の炭酸ガスの増加が起きて大自然に変化を起こしてしまったのである。
人の祖先がこの山沿いの土地に定着して生き始めてからは、ずっとこの崖崩れには悩まされてきたのである。
でも人が生きていく為に、昔からこんな災害になんとか対応して乗り切ってきたのである。
これから日本の人々の未来社会はいったいどうなるのであろう?
炭酸ガスの削減は出来る限り行いたい。
それで災害の少ない元の自然を取り戻すのである。

 今、里山を走っていると空家が目立つのである。
小さな山際の田等はもう耕作されず原野や荒野となっている。
高齢者がなんとか頑張って菜園にしても、猪等の害獣が荒らして思うようにはいかないのだろう。
私はこんなに荒れた民家を見ると人の行く末を見ているようで悲しい。
故郷の廃家という歌も昔にはあり、この歌を聞くとなにか悲しいのである。

 戦後、私が幼い時分に日本の戦争等で荒れた山野に木を植えて緑化しようと言う運動があった。
それで木材に利用しやすい杉や桧の針葉樹があちこちに植えられた。
今ではその木たちはもう大きく成長している。
杉たちは人には悪いスギ花粉を沢山飛ばす状況となっている。
今、世界の木材は伐採が過ぎて不足気味となりその価格が上昇してきた。
この際である。
私たちの親たちが苦労して植えた木を切って世界に輸出すれば良いのではないかと思う。
木を切った山はすぐに植林を行い日本の緑は世界一にしたい。
田舎の空家を改造して若い人たちを労働者として採用し、新しい農業や林業を繁栄させるのである。
今の日本の四季に合った農業や林業を再回復して素敵な社会を創造したいと思う。
若い人が新しい日本の未来を創造するのである。


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