私の花図鑑          花の里日記  2018.10.23   373


              火曜日  (雨)  時代

 このところ気候も良いので移動している日が多い。
先週の水曜日は快晴で気持ちよくて、広島県県境から岡山に入り笠岡市(カブトガニ博物館がある)を
経由して海沿いの浅口市の寄島アツケシランドに行ってみた。
入口の駐車場には沢山の車がいたのだが、それはスポーツ公園に来た車ばかりであった。
よく考えてそこを少し海側に入るとその先には現地案内の人たちがいて奥に数台ばかりの駐車場が
あった。
そこは南が瀬戸内海ですぐに巨大な堤防があり、その北に幅が100m位の湿地帯があったのだ。
その部分を除いた場所は綺麗に埋め立てられていて緑一杯の、まるで平地である。
そこへ海水の塩分はどういう具合いに入り込むのか不思議ではあった。
そこの湿地帯にはもう赤くなり始めているアツケシソウの群落があってなかなか美しい。
このアツケシソウはアカザ科の植物で私は寒い北海道の南岸だけに生えている花だとしか覚えて
いなかったのだ。
それが瀬戸内海沿いに生えているのは不思議だなと思っていた。
良くその花を観察してみると背丈は低くて茎は丸く葉はまるで見られない形。
その茎の中に花みたいな小さな丸いものが沢山あるのだ。
植物も色々と変化しているものだと思った。
          
紅葉を始めた厚岸草   位置図
 

まあ見た事の無い花の群落は面白いものである。
帰りは海岸沿いの鞆の浦や阿伏兎観音さん、尾道を経由して帰ったのだった。
尾道の海岸沿いの街で夕食したのだが飲食店は多くてなかなか街歩きも楽しいものであった。

 三日前の土曜日は周防大島の別荘地の整備に行って見た。
そこの丘の上部の元畑地の整備をしたのだが、そこには今まで木に絡んでいたツルの元を切った
結果でそのツル枝が灰色に枯れて下の地面一杯に沢山落ちていたのであった。
それはまるでここの畑地を長い間、放置した結果が落下して来たようであった。
私はそのツルの枯れ枝を拾い集めて、ここの平地を草刈りした。
それでようやく丘の上の平地半分位を元の状態までは行かなくても50%までは綺麗に出来たようで
大満足であった。
そう言えば私が整備している花の里や山の別荘地も昔は地元の人たちが色々と手をかけて整備
していたのであろう。
それを私が再度、今の時代に合うように整備していたのであった。
この私が去り次の時代にはまた他の人が再整備してくれるのであろう。
こうして人類が進化しているのではある。
まあ出来れば私のした事が先の人たちを災害から守り、花や木々の緑や紅葉を楽しめれば最高の
結果ではあるのだが。
 ついでだがここの斜面に生えているツワブキの黄色の花が咲き始めた。
この花の群落が見事に今年も咲いてくれると良いのだが。
私は草刈りするときもなるべく葉を切らないように保護しているので一面に咲くのが楽しみではある。

 最近移動に洋楽を聞いていてもなぜだか1960年代から80年代までの音楽が主体になっている。
特に好きな歌手はバリー マニロウ(Barry Manilow)とかエミルー ハリス(Emmylou Harris)だ。
バリーマニロウの最近の好きな歌ではウェン オクトーバー ゴーズ(10月が行く時)がある。
その歌には人生の終わりが近い私の年齢に合った感情がまるで上手く歌われている。
ここにあげた二人の歌手の年齢は私と同時代である。
やはり戦後に生まれて今までの時代を共に生きて来た私たちの感情が見事なメロディと歌詞の中に
ちりばめられていて素晴らしい。
又この歌だけでなく同時代の他の歌手の歌を聞いていてもなぜだかほっとするのである。

   バリー マニロウの歌 和訳  エミルー ハリスの歌 和訳

 最近大分前に亡くなったおじさんの遺品で日本の昭和初期の時代のカセットテープ集が段ボール
の箱一杯見つかって、それを聞いていると戦前から戦中、戦後の初期の日本人の感性が聞ける。
これも結構聞いていてその時代の背景がわかるようでなにか楽しい。
私の集めたCDもこのカセットテープと同じで誰かが楽しく聞いて呉れると良いがとは思う。


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