私の花図鑑          花の里日記  2018.9.29   371


              土曜日  (雨)  台風近し

 今日は台風が明日の夕方に来るようで朝から雨。
久しぶりに事務所でのんびりしている。
最近起こった事件では、数日前の休日に周防大島に行って別荘地の草刈りを始めた時であった。
その日は午前中にまず、売り出せるような別荘を現地確認していた。
昼食を取りおもむろに平らな別荘地に生えている小さな草たちを草刈り機で刈り始めた。
まず車の近くを始めた時である。
突然パンと小さな衝突音がして見ると私の車の左の後ろのドアのガラスが木っ端みじんに砕けていた。
こんな事はいままで無かった事でびっくり。
草刈り機位でこんな事が起きるとは思ってもみなかった。
まあ車は作業している場所から離して止める事は常識であったのだがつい・・・
その日は空が曇っていてそのうちに雨が降りそうな気がしてきて、それでは車が走らせられないと思い
急いで車の販売店まで帰ることにした。
それまでに車の下に粉々に落ちたガラスをすべて拾い集めたのだった。
なんとか車の販売店まで帰り、担当の人と話すとガラスは数日先に入ると言うので、その日はたちまち
段ボール紙でそこを詰めてビニールシートで覆いテープで止めて応急修理をして呉れたのだ。
この車のウインドガラスを直すのに数日もかかってしまったのである。
後日に日頃から草刈り作業をしている人に聞くと地面に落ちている石ころには要注意との事。
家の窓ガラスを割った事もあると話していた。
私はいつも山の中の藪の草刈りなのでまるでそんな事はお構いなしに作業していたのだった。
これからは草刈りを始める前は地面の石ころを拾ってから作業を始めようと思っている。

 また他に気になった事では花の里から切って持ち帰った蝦夷ミソハギの花の事。
花を活けていると花穂の下から段々と咲きあがってきて2週間位楽しめたのであるが、茎の切り口を
見ると白い根が出ているでないか。
なんと生命力のある花だと思い事務所の庭の隅に植えてみた。
するともう元気に根づいて成長し始めたのである。
その生命力に感服。

 もう一つ、今日昼食に冷凍うどんを食べる時であった。
青い葱が無いので代わりにタマネギを入れようとしたのだ。
冷蔵庫の野菜室に数カ月入れたままにしていたタマネギを取り出すともう白い根と黄色い芽が伸びている。
私はこんな冷蔵庫の中でもまだ生き残っていて時間が来れば生命活動を始めるその小さな力に感動した。
私はそれで庭の隅にこのタマネギを植えてみたのだ。
地球の上ではすべてが生き残るために動いている。
今は異常な気候変動があったり、地震があったり、巨大な台風が吹いたり、また原子力の発電所が
大事故を起こしたりする世である。
そんな世でもこの地球の片隅で明日は食べられるかも知れない生物が未来を見つめて生きている。
なんでもないほんの小さなことににも感動をする今の私であった。

 ハーブの話ではこの所、毎日ジンジャーの白い花を紅茶に入れて飲んでいる。
ジンジャーに感謝である。
もう一つ、モナルダの葉も紅茶に入れて飲むと良い香りがする。
花も綺麗だしモナルダにも感服した。

 昨日は久しぶりに山の別荘地に行ってみた。
秋の野草たちがあちこち色々な花を咲かせて賑やかである。
花は嫁菜、田舎菊、野紺菊、紺菊、秋丁子、南部薊、あけぼの草、晒菜升麻、大葉升麻、こしおがま、
ひごたい、黄花秋桐、松風草、おたからこう、菊葉山火口、釣り舟草、秋の麒麟草、水引、山萩等である。

     
白く見える野紺菊と青い紺菊(園芸種)


あれほど賑やかだった野鳥の囀りはもう聞こえない。
野鳥たちは南の暖かい場所に移動したのであろう。
今日はウグイスたちの地鳴きがしているばかりであった。
私は野草園の周りの整備をしていて焚火をし秋の日を気持ちよく過ごしていた。
そろそろ焚火で暖かな紅茶やコーヒーを飲みたくなったのだ。
紅葉も少し気配を見せてきている。

    山の別荘地の紅葉の始まり


もう最低気温が10度を下る日もあったのであろう。
そうそう花の里では山法師の赤い実が一杯。
それはすごいと思うのだが、でも食べるとそんなに甘くはないのだ。
こんな事が今年の異常気象である。
それと実がなり過ぎてか野鳥もあまり食べに来ない。
まあ山法師たちはこの種で子孫が増えて嬉しいのだろうが。




 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム