私の花図鑑          花の里日記  2017.12.24   340


              日曜日  (曇りのち雨)   島々2

 この数日は暖かいが山の別荘地の雪は融けていない感じである。
もう県北のスキーは本格的になって賑わっている。
もう今年も終わり近くで今日はどこも出かけずに事務所でのんびりしている。

    呉の続き
 それから休山に行ったが頂上は平でのっぺらとしていた。
大きなアンテナが二基ある。
南側に展望台がありそこは眺めが良かった。
ここから北東に山を下る狭い林道らしき道がありそこを下っていった。
半ば下って行くと呉市の東部に山をくり抜いたトンネルがあり出た町が阿賀、広と言い呉市の発展を
受けた町であり、そこが広々と見える。
南には瀬戸内海を挟んで四国があり東南には島々が見える。
その辺りの島々は日本海からの寒風も届かずミカン栽培が盛んである。
冬の寒風は瀬戸内海の上空を通り抜けて四国の石鎚山にあたり雪を降らすのである。
下の瀬戸内海はそれで暖かい。
最近はオリーブをあちこちで植えている感じである。
まるでイタリアの海岸部みたいかな。

  呉市東部の阿賀の町(川の手前)と先の広の町  奥の海に飛び出た岬に見える部分は本土から橋が架かっている下蒲刈島


この道は阿賀に降りそこからトンネルを抜けて呉市の中心部に戻り、西に海を見ながら海岸部を通って帰った。


 翌日は山口県東南部にある周防大島にやはり仕事で出かけてきた。
その日は晴れているけど寒風が強く吹き、朝はとても寒かった。
それで暖かい周防大島に行って別荘地(海傍の丘)を整備しようと思ったのだ。
島に渡る橋までは気温も低く寒かった。
海峡は波立ち、普段釣り船が沢山出ているのだがその日は一隻も見当たらない。
今日は道を変えて島の山間部を通っているオレンジロードを走ってみた。
海岸部の国道とは違い車はまるで走っていない。
たまにサイクリングの若者がのんびり走っている位だ。
のんびりして運転も楽なのだがさすがに道は山並みにしたがいぐるぐると回っている。
道は水平線に従っているのだが運転していると眼が回って来るのだ。
だから途中に眺めの良い所で遠く海の景色等を見ていた。
道の下には蜜柑畠があり海岸部には周防大島の中心部の町がありその先は瀬戸内海。

   この日は寒い日だったのですこしモヤみたいな霧が出ていて遠くが見えない
   左端には女性が蜜柑畠の手入れをしていた
   こんな景色を見るとジーン レッドパスの歌ったRothesay Bay (ロースセイ ベイ) 訳詞 を思い出す
   イギリス スコットランドの現地 ローゼイ ベイ(地図ではそう記入されている)の風景


この先に道よりまだ上に民家と蜜柑畠がありなにか風情があるので急坂を登ってみた。
道の上にはここしか民家群が無いのだ。
途中滝の掲示板があった。
この島で滝は珍しいようだ。
狭い道なので車では入れなかった。
やがて上がると蜜柑畠の中の道は回転して下りになり渓流傍を下り始めた。
この辺りの民家は昔ながらの形態で蜜柑畠と相まってなかなか風情がある。
途中、明治維新に長州軍の参謀を務めた楢崎剛十郎の生誕の古い家があったが私にはどんな人かわからなかった。

 元の道に戻り少し行くと水の湧き出る場所があり、この周防大島で初めて飲める水を汲んだのだ。
地元の人に聞いても飲める湧き水が出る場所は無いと聞いていたのだ。
その水はぬるくて爽やかとは言えなかったけど軟水みたいであった。
西中国山地ではいたる所で美味しい冷たい湧き水が出る場所ある。
やはり所変えればの言葉通り地域性があるなと思った。
やがて道はゆるい坂を下り海岸に出るとようやく現地に着いた。
ここは風も無く暖かくて、その日は現地の南側の町道周りを綺麗に整備していた。
そこは数年整備をされなくてほったらかしにされていて荒れ果てていた。
草や低木を刈り、落ち葉などを整理すると道は広くなり6m位になってきて広々してきた。
道の反対側は入り江になっておりその崖には白い野路菊の集団が垂れ下がって咲いていて美しい。
ここも枯草を切って綺麗にしていた。
小さい入り江の南(手前)の川岸は民家群。



北は港で潮は引いたり満ちたりする。
川の水量は少なくて魚影は見えなかった。
港の堤防には良く釣り人が来ていてのんびりと魚釣りを楽しんでいる。
たまには海岸の牡蠣や貝を取りに来る地元の人も来るのだ。
ここの別荘地の丘の斜面でこの秋に見事に咲いていたツワブキの黄色の花はもう少ししか咲いていない。
いまの丘の北斜面の冬イチゴは青々としていて葉陰に真っ赤な小さい実を沢山つけている。
やはり暖かい場所であるなと思った。
食べると酸っぱいが味が濃くて美味しい。
子供の頃によく遊びながら食べたものである。
この島には春に草イチゴが赤く実り美味しい。  島での朝の日記
これも楽しみではある。
作業していると時々地元の人と話をする。
これも楽しいものである。
ここの道隅には小さな地蔵さんが祭ってあり私は大島の88ケ所の仏さんの進入口の印かと思っていた。
これも地元の人の話では昔、消防団の人が車でこの入り江に落ちて死亡しその遺族が慰霊に建てたものだそうだ。
私は小さいお宮にしたら良いのにと思った。
人の人生の定まらないあやうさが感じられたものである。
今は山口県特有の黄色のガードレールがそこには造られている。

 作業が終わって帰りに岩国の錦帯橋を経由して帰ったのだが、橋は夜間照明されていてとても風情があった。
それとお城も公園の上でやはり照明され空に浮かんでいるようであった。
南の空には赤い三日月が光っている。
気温は低くて寒いけど川の霧が薄く空を覆っていて今の初冬の感じがした。
この辺りは観光客も多く夜はレストランも賑わっている。
ここは広島からも近くて自然も豊かでとても楽しい観光地ではあるのだ。


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