花の里日記 2016.12.8 №307 木曜日 (晴れ) 日本のロック 朝起きると結構寒い。 暖かいパン食をして落ち着いたところで今整備中の県北の別荘に向かった。 私が仕事のメインにしている吉和の別荘地の近くのスキー場は昨日はもう人工雪でスキーが始まっていた。 こちらの県北方面もスキー場だらけだが人工雪のスキーはまだである。 私の事務所から県北に向かうと中間あたりに峠があり、ここが山陰と山陽の分水嶺である。 もうここからは島根県の江の川の上流で、遠く日本海の江津市まで歪曲し曲り曲がりして流れ下っている。 この峠を少し下ると南側の小高い岩山から湧き水の名水が出る場所が数か所あり、行って飲んでみると軟水で飲みやすい。 近くの飲食関係の人たちも水を汲みにきていた。 たしかにお客さんを大事にするには基本的な事で店の人も頑張っているなと思う。 こんな店で飲食するとさぞ美味しいだろうとも思う。 私が仕事のメインにしている花の里の別荘地も出る地下水は軟水でラドンも軽く含有している。 この水を冷やして飲むと夏にはとても美味しい。 水温は年間を通じて15度程度である。 日本の世界に誇れる事では綺麗な山河や四季があり美味しい水が飲まれる事であろう。 人は綺麗な空気や水は生きるためには基本的に必要なものである。 つい余談になってしまった。 ここの峠を下ると道は平坦になり広い盆地が現れる。 ここが千代田と言う地名の場所で伝統芸能に花田植えがあるところである。 このあたりから私の行く県北の大朝までは道沿いに広々とした農地があり、昔の有名な武将たちも城を建てて住んでいた。 有名な毛利家も少し東に行くと吉田郡山城址があり毛利一族の拠点であった処。 少し北に行くと今度は山口の岩国藩で有名な吉川家の出身地である大朝で毛利家とは同族であった。 このあたりも遠くは低い山が連なっているが中心部は農地が広々としていて平坦で見ていてもゆったりしている。 民家もぽつぽつとあり何かゆとりを感じさせる。 私が走っている道も昔は山陰と山陽と繋ぐ重要な路線であったそうで、人馬たちが魚や米などの生活物資を運んでいたのだろう。 大朝はここも伝統芸能の神楽の地で有名である。 のんびりした場所柄か知らないが米の取入れが済めば盛大に秋祭りが行われたのだろう。 走っていると高校野球で有名になった新庄高校があり登下校の学生も多い。 彼らと出会うとかならずなにかの挨拶をしてくれる。 田舎の小学生でも同じように挨拶をしてくれるので、私も出来るだけ見知らぬ人でも目を合わせたりすると話しかけるようにしている。 これは子供たちから教えられたものである。 ここの大朝から次の峠を越えるともう島根県に入り、このあたりは雪の多い場所でスキー等には雪質が良いとされている。 昨夜テレビでFNS歌謡祭をチラっと何気なく見ていた。 途中は私にとってはありきたりの歌でつまらないなと思って時折チャンネルを変えたりしていた。 少し時間がたってチャンネルを戻してみると最後のあたりで司会者が今から長渕剛さんの”乾杯”が歌われますと言っている。 私もカラオケで友人が時折歌うのを聞いていたのでこれは面白そうと真剣に見だした。 始まるとそれはまるで社会派のプロテストソングみたいで、ロックの激しいリズムに乗せて、つい先ごろノーベル賞を受賞したボブディラン ばりに彼は歌っている。 こんなロックの音楽はこの日本ではもう数十年も聞いた事が無いと感動してしまった。 最近の歌は平凡でどれも以前聞いたような曲ばかり。 ユニークさがまったく無い。 政治も同じで改革など出来そうもなく人気取りばかりが目立つこの頃であるが、彼の歌を聞いて気分が良くなってしまった。 日本のロックもすてたものでは無いと。 こんな放送をしてくれた、このFNS歌謡祭には感謝であった。 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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