花の里日記 2016.6.3 293 金曜日 (快晴) 白い花の咲く頃 今朝起きると朝日があかあかと照っている。 もう夏至も近くなってきた。 今日は急ぐ仕事も無く快晴なので、それでは山の別荘地に行こうと決めた。 それでも庭の花たちに水をかけてやってから色々と準備して出かけた。 最近は作業道具等を後部の座席に入れているので、その日の作業により工具を少し入れ替えてから出発する。 金曜日でなのか郊外に出かける車は少ない。 呑気に車を走らせて行った。 途中にいつも材料を仕入れる建材屋さんに立ち寄り、道を修繕する砂入りのセメントを購入した。 もう慣れたもので顔を見るとすぐに対応してくれる。 やはり近くの店は重宝する。 道を走っていて田舎の田は稲が植えられて少し経っているので株も少し成長した感じで緑色が増している。 相変わらず農家の人たちは田や畑に出て色々作業中ではある。 そうそう。もう梅雨も近くこの辺りでは蛍が飛び始めそうかなと思ったりしながら道を走らせる。 山の別荘地は大分緑も深くなり花も緑の中に埋没している感じで目立たなくなっている。 それに白い花ばかりがやけに目に入って来る。 今その白い花たちを見ると、昔白い花の咲く頃と言う歌を聞いた事があり子供心にしっかり残っていて思い出す。 別荘地のアスファルトの黒い道を登って行くと沢山の白い花が散って落ちていて美しい。 それは主にエゴノキの花だが車で踏むのもなにか気がひける。 見渡してみると沢ふたぎの白い花や山法師の白い花、またガマズミ類の白い花も咲いている。 そう言えばもう蕾になっている笹百合もピンクが入っているが白い。 昼食を涼しい木陰のアスファルトの乾いた道路の中心に座りのんびりと野鳥の歌を聞きながら食べていた。 地面には黒い蟻が忙しそうに沢山移動している。 不思議な事に昼食を食べていたりすると彼らの数がいっぺんに増えて来る。 食べ物のかけらを落とすとすぐにくわえて持ち去る。 たまに踏んだりして蟻が死ぬと早速彼らの仲間がその死体をくわえて持ち去る。 彼等は匂いに敏感なのか人の振動を感知してやって来るのか、それは私にはわからない。 作業で道の割れ目に、購入した砂入りの乾いたセメントを入れていると蟻連中が沢山やって来てその上を歩き回る。 細い脚が沢山あるためか軽々とそのセメントの乾いた上を歩き回る。 匂いが好きなのか知らないがやけに沢山歩き回っている。 面倒なのでコテでセメントと一緒になでるとセメントの中に埋まってしまうけど中から真っ白になりながら抜け出て逃げ出して行く。 なかなか強健ではある。 その後に水で濡らせてセメントの硬化を進めさせてコテ叩きをして表面を均して落ち着かせて作業終了。 それが済めば道の草刈り等をして野草園に回った。 野草園への道は木々の緑が濃くて、入るのもなかなか気持ちが良い。 傍の山側には薄い水色の小紫陽花の花が咲き始めていてこれも綺麗。 昨年にしっかり林の手入れをした渓流周りは特にその小紫陽花の花と周りの木々とのつり合いも良くて風情が増した。 野草園の花は、今は立浪草と大鳴子百合、二人静、紅花山芍薬等が咲いているが周りの木々の緑に埋没している。 まあそのうちに野草も色々本格的に咲き出すであろうからと歩道の草取りなどをして過ごしていた。 他にはカルミアの木がピンクの可愛い花を咲かせているが日本の雪に弱いのか、なかなか大木にならない。 今日は鳥たちも私と同じで気分が良いのか結構鳴いていた。 色々と手入れをしていて時間を見るともう5時を過ぎている。 まだ周りは明るいけど花の里に帰る事とした。 花の里に帰ると夕方だが、もう植えて十数年になる山法師の木たちが成長したのか本格的に白い花を沢山咲かせている。 夕方のぼんやりした明暗の少ない光の中で見事に咲いているのが見える。 おもわず携帯で写真を写した.のだが、やはりとカメラを持ち出して再度写真を写した。 携帯の画像だが暗い時にうまく写っていた 管理棟の山側に朴の木(ほおのき)があり薄黄の花を咲かせている。 あの昭和の古い歌の、白い花の咲く頃の感じは今の夕方の光に浮きだしたこの白い花がそうなのかと確信する思いであった。 太陽が光る昼にこの白い花を見ると明暗が激しくてまるで見られないのだ。 ここの花の里でも他にはエゴノキやガマズミ、梅花空木の白い花と、ハニーサックルや瓜の木や薄ピンクのヒメシャラの花が咲いていた。 ここでも少し歩道の草刈りをしてもう6時となった。 今日も労働の疲れをここの緑を眺めながら入浴して落として気持ちの良い一日を終わった。 帰りにはいつもここの井戸の水をペットボトルに数本入れて持ち帰る。 事務所の水道水(消毒の塩化水素入り)を夏に飲むのはまるで美味しく無くて、この井戸の天然水を冷やして飲むとまるで気持ちが良いのである。 これがくせになっている私。 この井戸の水は約60m位二回ボーリングして出せた山の清水であるのだ。 出てくる水温は年中変わらずで15度位である。 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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