花の里日記 2016.5.27 292 金曜日 (晴れ) ベストシーズン 昨日も雨で梅雨の走りみたいだった。 今日はまだ薄曇りだが晴れそうなので久しぶりに山の別荘地に行こうと思った。 事務所の庭では大金鶏菊が満開で昨日の雨でかなり倒れている為古い花を切っていた。 花が終わるとすぐに実が充実してくるので先が重くなり倒れやすいのだ。 庭がすっきりしたところで山に向かった。 行く道の川沿いには空木の白い花が満開である。 それでも周りの山の緑が深くて輝いているので白花はあまり目立たない。 農家の庭には今仲間の箱根空木(源平空木)の紅白の花が咲いていて面白い。 奥山ではやはり同じ仲間の藪空木の紅い花がもう咲いている。 彼等が咲くとやはり梅雨入り間近だと思える。 また山の中の道沿いにはもうマタタビの花ではないが白い葉が目立っていた。 途中の里山では農家の人が田や畠に出ていて普段の人気(ひとけ)の無い時と違って賑やか。 農繁期である。 山の別荘地が近くなると山道の傍の川沿いには大葉麻殻の白い藤みたいな花が沢山下がって咲いていて美しい。 藤の紫の花のように派手ではないのだけれど。 それと山にはエゴの木や白雲木の白い花も咲いている。 道にまで白い花が落ちていてなかなか風情がある。 また崖沿いには木に絡んで咲いた岩がらみがこれも真白に咲いていた。 山の別荘地の手前の川沿いにはカンボクの白い花も賑やかに咲いている。 山の別荘地に来ると門回りの道沿いは草等がもう茂って道にまで広がってきている。 一月前に草を刈っていたのだが。 早速草刈り機ですっきり刈り取った。 中には伸びた木の若い新枝や道に垂れ下がった大きな枝もあり、これも植木ばさみに切って整理していた。 この山に来るとある一か所に手を入れ出すとそこから動けなくなるので、適当なとこで昼にもなったので木陰に移動し昼食を取った。 それから今日の本命の道の修理箇所に向かった。 道傍にはエゴの木の白い花が満開。 それと麻殻の白い花も地味にだが枝一杯に咲いている。 まあまあ涼しくてなんとか修理を終えた。 野鳥は色々と飛び回っていて囀りも聞こえて初夏らしい。 今日は始めてホトトギスのテッペンカケタカの囀りを聞いた。 彼等が来たと言う事はウグイス等が巣を作り卵を産んで繁殖の時期に入ったと言う事であろう。 托卵の機会を狙っているのでなかなか野鳥の世界も賑やか。 野草園に行くと周りの林の中に蛾の集団が舞って飛んでいる。 こんな様子を見ているとなかなか山も賑やかだ。(野鳥の欄の下の呼子鳥参照) そう言えば数日前にアサギマダラや青筋揚羽などが素早く飛んでいたのを見かけた。 今この別荘地の道際の隙間に沢山の黄色い苦菜の花が咲いて美しい。 なんでもない花なのに揃って咲いているとなかなかのものだ。 それと野草園では立浪草が増えて集団で咲いている。 その周りには蛍袋の集団が増えて蕾を出しかけているがこの花の開花は梅雨である。 野草園の下部には都忘れの薄い青色の花がこれも群れて咲いている。 それともう紅花山芍薬の花が一つだけぽっかりと咲いてた。 最近思うのであるが野草はやはり群れて咲いているのが見ても美しい。 花の環境に合う場所を作るのがやはり栽培者(管理者)の仕事であろうと思う。 私などは結構適当にこの辺にと簡単に植えてしまうのでなかなか大集団に増えない。 これからはもっと注意しようと思う。 木の花では藪手毬の大きい株に一杯白い花が咲いている。 今年は木の花の咲く時期がまちまちで普通の年とは違う。 やはり温暖化が強く影響しているようだ。 野草園にじっと座っていると今が一年のベストシーズンかなと思う。 都会の人にはわからないかも知れないが、ここをずっと手入れをしている私だけが理解できるものなのだ。 花の里に帰るとここは今アヤメや黄菖蒲の花が満開。 あざみも紫の花を咲かせている。 広い場所ではルピナスの多色の花が満開。 結構自然に増えているのだがやはり外国の花であろうか。 オミナエシの花には負けている。 他にはハニーサックルの花がちょっぴりだが咲いている。 周りの宿根草に負けて肥料が廻らないのかそれとも茎を虫に食べられて賑やかに茂らないのか? なかなか盛大に咲かない。 それはバラにも言えてここに園芸種のバラを植えると周りの山からそれ行けとばかり害虫が殺到して来て食い荒らされる。 やはり自然はバランスで成り立っているのだ。 面白い事と言えば別荘地の中にある杉の大木の数本の中にカラスが巣を架けた。 ここの別荘地を作った時期に一回見た事があるが数回目であろう。 カラスは他の小さい野鳥を襲ったりするので嫌いなのだが。 ここで飛んでいる蝶と言えばメインはウスバアゲハでゆらゆらと飛び優雅である。 ここの花の里で毎年見られて嬉しい。 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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