花の里日記 2016.4.4 286 月曜日 (快晴) かたくりの花 この所、桜が満開で綺麗である。 この辺りも、また県北でも桜が満開であまり地域差が無くて一斉に開花している。 今日は昨日の雨もあがり快晴。 おまけにPM2.5も春の霞も無くて遠くの山の稜線ははっきりと見え、峰の木の茂り具合も見えるそんなクリアな空気である。 冬に整備に出かけていた周防大島にもあの山桜の開花がどうなったか、見に行きたいのだが少し遠いので今日は山の別荘地に行くことにした。 なぜかと言うと野草たちの開花が気になっていたから。 少し風が出ていて行く道では桜の花びらが風に舞って散り始めている。 なかなか風情がある。 早めに散ってしまわないようにと願いながら走っていた。 花の里につくとそこは水仙の黄色な花で一杯。 写真はどれも作業が終わってから夕方に写したので暗め 今年はまとまりが良くて花も大きめだ。 また花は低めで、地面近い部分にムスカリの青い花たちが咲き始めている。 相変わらずクリスマスローズも白やピンクや渋い赤の花を咲かせており長く咲いている。 また常緑の多年草であるヒマラヤユキノシタのピンクの花も咲き始めた。 ここの木の花では町から苗を持って来て植えた椿がようやくに咲きそろい白や赤、ピンクと3本の木が満開。 こんな寒い北限の地で良く咲いてくれたと感謝。 赤は一重の中輪、ピンクは八重の中輪だが写してない この辺りでは自生の椿はまるで無い。 さすがに椿は暖地海岸の木ではあるのだ。 その事は染井吉野の桜にも言えて、この辺りでは染井吉野は育たないので植えて無い。 私はその事も考えて管理棟の東南のわりに寒風があたらない場所に植えていた。 それにしても良くここの、冬は零下10度にもなる寒さに負けないで咲いて呉れたものである。 昼ごろには風も収まり太陽の恵みで暖かくなっている。 予定の山に行って下の入口の門回りを清掃していた。 今年の落ち葉の量はすごい。 それを整理したり落ちた枝や枯葉を燃やしていた。 ここは数本杉の大木が残っていて杉の枯葉も落ちており昨日の雨でも燃やすと結構勢いよく燃える。 燃やしすぎないように注意しながら辺りの整備をしていた。 ふと空を見ると冬の雲ではなくて、丸いひつじ雲の白い集団が軽やかに見えてなかなか春らしい。 作業がようやく一段落してから、それではと野草の開花を期待しながら上の門をあけて野草園に向かった。 木の花ではキブシやアブラチャン、白文字、檀黄梅等が黄色い花を咲かし初めている。 なかで今年はキブシの黄色の花がやけに美しくてびっくり。 どんな花でも時にはびっくりするほど綺麗な時があり、やはり通りすがりにはなかなか見れない事が多いのを実感する。 そう言えば行く道の途中の渓流沿いでは高野水木の黄色い鮮明な花が満開でこれも綺麗であった。 またここの山でもようやくにタムシバの真白な花が咲きだしている。 樹上に咲き、上向きに写したのでバックの空が入り発色が悪かった 木の数はあまり多くは無くてパラパラではあるがまだあるだけ良い。 片栗はと地面を見てみるとあったあった。 3本ほど可愛いピンクの花をもう咲かせているではないか。 普通は4月の中頃であるが今年は早い。 どっと暖かさが来たせいであろうか? また葉だけで花が咲いていないものも別の3か所に見える。 まあよくウサギや猪や鳩や山鳥に食べられなくて育ったものではある。 そう言えば湿地に植えた水芭蕉は今年芽が見えない。 今頃花が咲くはずなのだが。 昨年に猪たちに荒らされた時、食べられてしまったのだろうか? まことに残念。 野草園に進むと突然バタバタと道の傍から山鳥の大きな雄が飛び立ちびっくりさせられた。 野草園では花はまだ一つも見あたらないが、上部の渓流沿いに植えていた春虎の尾の薄ピンクの小さな花が太陽に光り輝き咲いていた。 また山瑠璃草の青い小さな花も同じく咲いている。 こんな小さい花は可愛いものである。 ここは野草を色々と植えており、これから順番に開花が楽しめそう。 ここを整備し始めてもう10年位になるだろうか。 旧の野草園を見てみると、ここにはミスミソウと深山カタバミの白い花がこれも小さいけど競うように咲いていた。 また開花がえらく早い気がするけどチョコレート色のエンレイソウも咲いていた。 落ち葉を取っているがなかなか綺麗には取り除けない ワサビは小さな白い蕾を伸ばして渓流にグリーンの葉を茂らせ始めている。 落ち葉ばかりの明るくなった見通しの良い山の地面はまだ早春模様で枯葉色ばかりだがほんの少し小菫の紫の花も見える。 今日はなかなか気持ち良くこの一日を過ごさせてもらった。 帰りに山の神にようやくやって来たここの春をありがたく感謝した。 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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