花の里日記 2016.2.20 281 土曜日 (雨) 梅の木 昨日は晴れて暖かくて事務所にいるのはもったい無いので、また山口県周防大島に早めに出かけた。 予報では午後から曇りと出ていた。 通過した山口県の東部の農地は今年の寒波が影響したのか、まだ赤茶色の枯れ草色が多い。 わずかに南向きの風が当たらない場所では浅い緑色も見えてそこに梅が満開。 大島に入るとここも赤や白の梅の花が満開で、そこそこの民家の傍の土手や山際に散見されなかなか美しい。 もう段々畠では、ここ特産の蜜柑類のオレンジ色が取り入れが済んだのかまったく見られなくて、そこは濃い緑色となって、畠はまるで味気ない。 梅と言えばここ山口県に菅原道真ゆかりの冠天満宮、防府天満宮が二つもあり、そこに梅園が作られていて今の時期は参詣者で賑やかである。 私が若い頃は梅の木が庭にあると枝先が尖り、手等が当たれば痛いし、木は成長が早くて狭い庭では周りに何も植えられなくなるので嫌であった。 花は美しいし香りは良いし、そこへ鶯も来るのだが、花後は木に病虫害が多くて枝に白いカイガラムシもつく。 たまに民家の整備に行くとかならず古い梅の木があり枯れかけていたり樹形が乱れていつも枝を切り戻したりしていた。 しかしこの私も年を重ねて来るとそんな梅の木でも、広い土地が廻りにある民家の庭などに満開に咲いていると何か風情があるなと思うようになってきた。 うちの事務所の庭にも一度田舎の民家から青い梅の実を持ち帰り絵皿に飾っていて、古くなり痛んで庭に捨てた事があった。 その実が発芽して7年位で2mあまりに成長して、今度は伸びた枝が隣地まで伸びて具合が悪くなり、ばさっと枝を切断して60cm程度に手入れしている。 いまだにこの梅の木の花は見られない。 他にも同じような木が玄関先にありこれも盆栽風に仕立てている。 なかなか梅は大木になるので普通の庭には植えられない。 だから町の小さな庭に植える場合は必ず盆栽風にしたてて、うまく花を咲かせなくてはいけないがむつかしい。 農地が広くあるような田舎の民家では必ず梅は数本植えられており花と実を楽しむようになっている。 実は簡単に梅酒に出来て楽しめる。 私のこんな梅に関する今の思いではある。 周防大島の別荘地の手入れでは相変わらず女竹の切断とその整理を主な仕事にしていて、今日ようやくに海側の斜面の1/4を残すのみとなった。 山側には杉の木が数本あり花を咲かせていてもう花粉を飛ばしている。 そのせいか私はなにか涙目になり喉も変。 奥には楠の大木があり根回りが直径2m弱はありそうで巨大。 廻りは陰になり少し暗い。 暑い夏には良いかも知れないがこの杉は陰樹なので切って明るくしょうかと思っている。 木には可哀そうではあるが止むを得ない。 やはり自然と人間生活はうまくマッチしないと楽しくはないのだ。 午後は暖かいけど曇りとなり5時過ぎには帰路についた。 今日は朝から雨である。 気温は割にあるのに何か寒い。 昨日極限まで動いたせいでどうも元気が出ない。 いつも民家の竹類には泣かされている私。 だから今日は事務所でのんびり過ごす一日ではあった。 この雨で田舎の草地や農地に生える春の七草たちがようやく伸びそうで、そろそろ食べられたら最高だと思っている。 春が待ち遠しいこの頃。 追記 2016.2.21 今日は晴れて体調の良いので早速に周防大島に行き、ようやく海側の女竹を制圧した。 これで青い海や遠くの島、また色々な海鳥が飛び回るのが良く見えて快適になった。 あとは山側の斜面の木の手入れだ。 山には山桜の大木が数本と山桃の大木が一本、楠の巨大木が一本ありこれからが楽しみ。 また他の種類の大きな木も見つかると面白いが。 全体の風景を見て感じることは、ここに小さな自然保護の社(やしろ)を建てると楽しそうかなと思った。 3月末に写したそこの山桜たち 夕方写したので発色が悪かった 山の上の木は花が終わり気味 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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