私の花図鑑          花の里日記  2015.9.27   268


           日曜日  (快晴)   きのこ他

 今日も晴れて気持ちが良い。
昨日も山の別荘地の手入れに行っていたのだが今日もそれではと出かける気になった。
いつもの朝のTVの政治討論を聞いていても、なにかすっきりしないのでそこそこで支度をして車で出た。
山につくと早速野草園の法面の整備をした。
ここは作ってからあまり手を入れていなくて荒れていたので丁度良い時期であった。
眺めは良くなるし広々とした感じになって行く。
疲れた所で丁度昼になり景色を楽しみながら昼食をとった。
野鳥の声は全然しなくて、時折キツツキのトントン音や山鳩のグーグーと鳴く声位が聞こえるのである。

 午後からは野草園の上部の木の間伐をした。
ここは一度綺麗にして下には野草も繁殖し始めたが、木が良く茂り出してきて下が暗い感じになっていた。
木の間引きをするとなかなか見通しが良くなり光も地面にあたるようになりほっとしていた。
この作業は体力がいる。
チェンソーで邪魔な(と言うと可哀そうなのであるが)木を切り適当な長さに裁断して、邪魔にならない場所に積んで置く。
これはあとで燃料にしたり腐敗すれば腐葉土となり地面を豊かにしてくれる。

 今日はこの午後からの作業でまったく私の体力が無くなってしまったのだ。
だからのんびり周りを見渡してみると山椒の木に赤い実が沢山見事になっている。
いままで山に来ていてこんな事はあまりなかったのであるが、それではと味見してみた。
中の黒い種はピリピリ感は全然無くて穀物を食べる感じであった。
そとの紅い外皮を噛むとこれは辛い。
調味料に使うのはこの部分だなと初めてわかった。
以前に中の黒い実を山鳩が食べていたのは見た事があったのだった。
また中の倒木に(5年位経過しているのか)シイタケが三本生えているのを見つけてしまった。
初めて生えた木なので遠慮して中の一本を採取してあとは残しておいた。
林の地面では色とりどりのキノコが生えていて賑やかである。
昨日は何年ぶりかの油シメジを収穫していた。
今年はキノコの当たり年ではある。
桜シメジはまだ収穫してはいないが・・・
それと白い杉平茸があたり一面の杉の切株等に生えている。
美味しそうなのであるが肝臓の悪い人には不食のキノコなので採取はしていない。
残念。以前はそれなりにスキ焼等に入れて食べていたのだが。
野草園の花は相変わらず色々と咲いて賑やか。
蝶々や蛾が時折舞って飛んでいる。
ゆっくり景色を眺めて水の流れる音を聞いたりして汗をぬぐいお茶をしてくつろいでいた。

 その後に野草園の進入部分の山の手入れをのんびりとしていた。
ここは山法師が多くて、もう赤く紅葉していて他の木の葉も色とりどりに秋らしくなって美しい。
日当りも良くて害虫も少なくてなかなか気持ちが良い。
林の中をあるいても良い感じで散歩出来る。
良い林になったと自画自賛である。
ここの自然は素晴らしいものではある。

 旧の野草園に行って見ると渓流沿いに人字草(じんじそう)の白い花が咲いていた。
また秋の麒麟草が黄色い花を沢山咲かせていた。
またこの周りの林も一度間伐をしたので野草がずいぶんと花を咲かせ始めた。
考えてみると残す木は十分種類を考えてまた雰囲気も考慮して選ばないといけないなと思う。
巨大な木ばかりでもいけないし春から秋まで花や葉が色々と変化を見せて呉れる配置が良さそうだ。

 そうこうするうちに五時が過ぎたので花の里へと帰った。
ここはまだ明るくで花壇の斜面を見ると宮城野萩が見事に咲いていた。
                  
夕陽を浴びてたのでうまく色が出なかった


白やピンクの秋明菊やピンクの秋海棠(しゅうかいどう)が賑やかに咲いている。
コスモスは宿根草たちに負けて一本しかなくて淋しそうではあるが色は綺麗だ。
周りのエゴノキにはヤマガラが来て実をついばんでいる。
のんびりした秋の花の里ではある。

 日暮れて帰途につくと黒いシルエットの山の端に十五夜の満月が見事に黄色に輝いている。
空には白い鰯(いわし雲)が沢山出ていて対比が綺麗であった。
昔に作った山里の月夜を今夜つい連想してしまった。
今日も自然が素晴らしいと感じた一日であった。

 追加 帰りの暗い夜を車で独りで走っていて、ケルティック・ウーマンの新しいアルバムを聞いていたが
        まるで天使が歌っているように聞こえてそれは素敵であった。
          ラスト・ローズ・オブ・サマー(イントロ) ウォーキング・イン・ジ・エアー他
     また今夜のお茶(紅茶)に入れようと外のジンジャーの花を取りに出ると、その白い花が満月の光に輝いていて
        おまけにあたり中濃い甘い香りがして素晴らしかった。 さすが夜の女王ではある。
           部屋に持ち帰っても部屋に香りが満ちてお茶に入れるのが可哀そうであった。

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