ジンジャー(花縮砂、シュクシャ、コロナリウム)
球根 White Ginger, Hedychium coronarium
【しょうが科しゅくしゃ属】原産 ヒマラヤから東南アジア
注:名前のジンジャーは科の総称で他の種類も含む

春植え  8〜9月咲き
湿気のある日当たり、排水の良い場所に植え元肥を充分施す
梅雨が明けて追肥を施す(夏は十分水を与えて乾かさないように)
夏の暑さには強い  花の香りが良いので切り花にも使える
一日花だが次々と花を咲かせ庭中に甘い香りをさせる
花は夕方に開き強い香りを出す  蛾が訪れるのを待っているのか
夜10時頃、スズメガが花に飛んで来ていた(偶然窓の外を見て)
眼が蛍光灯に反応し赤く光っていた
花弁は4枚に見えるが上の2枚は融合している
葉は長大でカンナの葉を思わせる  肥培すると大きな花房になる
草丈1.5m位までで広い場所に植える
霜が来る前に葉が黄色になったら堀あげて、湿気のある暖かい所でピートモス等でくるんで保存する  寒さには弱いので注意
暖地では冬表面に保護材で覆うとそのまま越冬する
2019年の冬に初めて種が出来た(小さいオレンジ色で沢山ある)

スコットランドのオールドフォークソングに流れの若者という歌が
あり、この花を連想されられる
 ある国の若い后はとあるジプシーの群れの中に入っていった所、
なかの若者が后にジンジャーの花とにくずくを差し上げた。
それ以来后は国に帰ってこなかった。
王様は国中を探し、ようやくジプシーの中にいる后を見つけたが、
若い后は流れの綺麗な水を飲んでしまったのでもう帰らないと
返事した。
  魅惑的な香りの花である

追記:にくずくとはモルッカ諸島原産のにくずく科のニクズクで、この果実(橙黄色の球形5cm位)の実からナツメグが取れ、又実を覆う鮮紅色の仮種皮からメースが取れる(スパイス2種)
ナツメグは主に肉料理の匂い消しに使う(香が良い)
メースも魚や肉料理に使う

   歌 The Gypsy Laddie 歌詞
    Scottish Ballad Book  Jean Redpath

利用 夏花壇用、切り花、花をハーブティー(又は酒)に浮かべる
       球根をジンジャー酒に利用するといわれる

  花縮砂よ 今宵も 香りで酔わすのか
     白い 麗人となって
  美伊奈栖

              下は園芸種のジンジャー


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