私の花図鑑          花の里日記  2015.7.30   262


           木曜日  (晴れ)   夏来る

 昨日までは空に霧のような雲がいつも流れていて湿気も多くて時折は雨も降っていた。
田の稲も緑一杯であったがなにやらパワーが感じられない。
太陽がまるで出なくて今年の米は大丈夫なのかなと心配であった。
でも昨日は雷がして、さて今日はと空を見るともう雲は見られず青い空で朝から暑い。

 朝、元気に開いていた庭の白粉(おしろい)花も太陽が当たリだすと一気に花はしぼんでしまった。
庭の小さな雑草にも透明な朝露が沢山おりて、光を反射したりしてなにか爽やかな気がする。
時折庭の隅からキリギリスのものうげな鳴き声も聞こえてくる。
いよいよ本格的な夏到来ではある。

 今日は仕事で山間部に出かけたが、もう川沿いのキャンプ村には沢山の若者が来ていたり、渓流には人たちが降りて
涼んでいる姿も見えたりする。
近くの山の中にある乗馬クラブにも若い人が訪れて馬に乗っていたりしていた。
午後はやはり暑くて仕事の打ち合わせを早めに切り上げて山の別荘地に出かけた。
山の別荘地への進入路は草や潅木の枝が伸びて車が走りにくくなっているので、当分ハサミで切る作業をしていた。
少し動くだけで汗が滲み出てくる。
道端は草刈り機で切らねばと思うが今は背の痛みがようやく治り、まだ病み上がりではあるので少し先に延期している。

 野草園に行くと、ここも草が伸び放題である。
道端の法面には白いヒヨドリ草が沢山細い茎を伸ばせて先に白い花を地味に咲かせている。
上の沢沿いにはチダケサシがピンク色ではなくて白い花をようやく咲かせていた。
今年はあまりに木が上部に茂り、また太陽が射さなかったのでこうなのであろうが何か寂しい感じ。
野草園の下部にはキツネノカミソリがこれもオレンジ色ではなく黄色に近い花を地面から出た茎先に群れて咲かせていた。
そう言えば数日先に山間部をドライブしたのであるが、山でも里でもあちこちにキツネノカミソリの花が見られた。
あまり出合わない風景ではあったので今年は特異な年回りなのであろう。
それとイタドリの白い花も咲いていたが、なにか華やかではなく葉に緑ばかりが目立つ年ではある。
野草園には他に白い銀梅草もそれなりに花を咲かせていた。
また秋の田村草の紫ピンクの花も少しだが咲き始めている。
ヒゴタイはようやく株もあちこちに繁殖し始めてきてトゲのある葉が目立ち初めてきた。
花は蕾だがあと少しで開花か。
今後が楽しみではあるがこれにはカメムシがよくたかっている。
いつも手で取って処分しているのだが困ったものである。
今日はもう野鳥のさえずりはしなくなっておりセミの声が時折していた。
たまに青鳩の声がするばかり。
もう繁殖を済ませたのであろう。
夏が深まれば彼等はまた南や北へ帰って行くのであろう。
孫に取って欲しいと頼まれたナナフシがたまたま動いていたので採取していた。
ノコギリクワガタとかカブトムシはさっぱり姿を見せない。
林の深部に入るのは今は嫌なので虫の探索は諦めている。

 花の里へ帰ると結構暑い。
管理棟の窓を開け放して換気を図り涼しくしていたが気温は29度になっていた。
ここの花たちは元気に咲いて賑やか。



先日の山間部のドライブした時の花の無さとは大違いではある。
たまたま沢ヒヨドリの群落に出会わしたのが救いではあったが。
この画像はベスト写真の中にアップしておいた。
山の中の里山の風景はなかなか風情があってすこぶる気持ちが良かった。



もう盆も近づく気持ちがしてきた今日ではある。


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