私の花図鑑          花の里日記  2014.5.18   224

         日曜日 (曇りのち晴れ)   初夏の一日

 今日は日曜日だが朝は空一面に薄い雲がかかって青空は見えない。
午前中はテレビで政治報道や討論をのんびり見ていた。
そうしているとなんだか体力が戻って来たような気がし、また空も晴れているのでそれではと花の里に向かった。
外はもう初夏模様で向かう道付近の山は緑一杯。
人の手が入らない急斜面の山ではスダシイの白い花が満開で緑の中に点々と輝いている。
また道近くのセンダンの木には薄青の花がこれも満開で咲いている。
車の冷暖房は無しで窓を開けて走るのはとても気持ちが良い。
今朝は私の車のエンジンオイル等を交換したのだが、走行距離はもう28万キロになっている。
最近はガソリンや高速道路の料金が値上がりして、少し走行を遠慮気味にしているのだが。
燃費は努力して今はリットル15.3キロ。
昔の車だと走行距離が15万キロを過ぎると、あちこち故障が生じて買い換えしないとどうもならなかった。
最近の車はその点改良が進んですごい。
燃費も良くなり世界に売れるのも理解できる性能ではある。
大幅な円安も影響して自動車会社は空前の利益を上げているが少し異常だ。

 山の道は初夏で気持ちが良いのか、バイク族や自転車族、ドライブの車等が多く走っていた。
花の里に近づき高度があがると渓谷では、まだ木に絡み付いて上に咲いた野藤の花が盛大に咲いている。
また栃の木や朴(ほお)の木の白っぽい花も枝の上に咲いていた。
ここは新緑が一杯で花はあまり目立たなくなっている。

 花の里につくと日曜なのか別荘の人が多い。
また山の友人たちが近くに来ていて偶然出くわした。
彼等は山の野草園が見たいと言うので昼食を一緒に食べてから山に向かった。

 山の別荘地の入口に少し野草を植えていたのだが、そこは大部分羅生門蔓の群生地になってしまい青い花が一杯で覗くと鬼の手のような模様が見える。
面白い花ではある。
山菜に詳しい人がいてウドの話になり、それではと一部に繁殖した場所があるので見に行った。
もう芽は伸びて緑の葉が展開していたが丁度それは食べごろとの事。
私は天ぷら位しか知らなかったのだが茹でて食べると美味しいと。
私はあまり料理は苦手なので彼らに持って帰ってもらった。
ここの別荘地の一番上部に大きな木の群生している森がある。
そこにはブナの大木があるのだが、そこに一部が枯れた栗の大木がありその木に青ゲラが真ん丸い穴をくりぬいて巣を作っていた。
地上10m位の部分である。
鳥の姿は見えない。
春一番にそこには穴が無かったので最近作ったものだろうが見事ではあった。
青ゲラが飛び回るのは見ていたので、さもあろうとは思う。
林の中には倒れかけた雑木の大木があるが私は自然のままに残しておいたのが良かったと思う。
たまには鷹も見るしカケスも見かける。
フクロウも鳴いているし野鳥が多いと猛禽類もやってくる。
これが自然の厳しい所かもかも知れない。
彼等は野草園を見てから、風がある見通しの良い場所でのんびり三時のお茶をして帰って行った。
まだカッコウやホトトギスが啼かないので寂しいと話していたがカッコウが来るのも近い。
鶯が卵を産む頃であろうからもうすぐではある。
彼等は来る途中日曜市で浦島草を買ったとの事で、一株あげると言い置いて帰ったので貰ったものを今丁度咲いているマムシ草の隣へ植えておいた。
野草園では今盛りの花は少なくて寂しいが、木でムシカリや深山ガマズミ、男ヨウゾメ、水木などの白い花が咲いていた。
            深山ガマズミの白い花


花の里では私の一番好きな藪手毬が咲きだしたのだが、そこより標高が200m位高いここではまだ小さな蕾だ。
ゴマギはまだ蕾だが近く咲きそう。
また花筏の緑の花が満開だった。
野草ではコケイランやサルメンエビネがなんとか咲いていた。

 私はその後に道の溝に溜まった落ち葉を取り除いていた。
溝の底には腐葉土が沢山出来ているのだがなかなか仕事が多くてまだ未利用。
山に腐葉土が増えれば雨が沁み込みゆっくりと渓流に水を流してくれる。
嬉しい事であるのだが道に落ちた沢山の落ち葉には負けてしまう。
草臥れたので花の里に戻り、別荘地の草刈りを少ししていた。
それから明るい外の風景を見ながら入浴して、なんとなく今日の日曜日は終わってしまった。
適当に体を動かして一日が終わるのは体には良い。
動きすぎると良くないし、これは一人ひとり自分に合う運動をぜひ心掛けてみて下さい。



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