私の花図鑑          花の里日記  2011.5.4   158

         水曜日 (晴れ)   輪廻の世界


 今は連休中。
今日は晴れておきまりの黄砂も降らず、爽やかな5月の気持ちの良い日だった。
花の里は黄色や白の水仙がまだ咲いていて、また赤みの強い八重桜も咲いて華やか。
ムスカリのブルーと芝桜の濃いピンクも見える。
今年は冬が寒すぎたせいか椿の花は元気ない。
ここは自生の藪椿は無いので北限以上の場所であるから少し可哀想。
例年は元気に咲いてくれるのだが。
その点、球根植物は元気だと思う。
相変わらずクリスマスローズも咲いていて目を楽しませてくれる。
寒さには強い植物だ。
環境としては樹下のほうが好みのようである。
それと梅花いかり草が沢山白い花をぶらさげていた。
また桜草のプリムラベリスは赤と黄色の花を集団で咲かせていた。
ようやくここも春が来て一斉に花が咲いてくれた感じ。



 少し草取りをして山に向かった。
もう落葉樹も新芽が芽生えて明るく見通しも良いので山はなんとなく気持ちがいい。
落葉で賑やかな地面には太陽が一杯当たり、スミレが各種花開いて賑やか。
白、ピンク、青、紫と色とりどりだ。
花は小さいけど。
また錦衣の白い花も咲き始めていかにもここは早春らしい。
渓流にはワサビの緑の葉が初々しく茂っている。
また梅恵草の新芽の緑も地面から立ち上がり水々しい。
鳥たちもそれぞれ楽しい囀りを聞かせてくれる。
これからが野草も木も開花が始まり緑も濃くなって一年で一番華やかな季節である。
今日はタラの芽と少しシイタケを採取したので天ぷらにしょうと思っている。
民家を整備している場所では芹の葉を収穫していたので合わせて出来ると思う。
あとはヨモギとハコベラが取れるし。
田舎は田舎で楽しみもそれなりにある。

 適当に体を動かし、いつもの通り入浴して帰るが帰りには車でCDを聞く。
朝はカントリーが調子良いが、帰りにはその日の気分でスローやロックと変えて聞いている。
今夜はブルース スプリングスティーンのを聞いた。
彼の歌は運転に丁度良い速さの曲が多く乗りがいい。
アメリカの良さもまた悪い所も隠さず表現して呉れるステージ向きの歌手だ。
当時の若者らしく反体制の歌が多い。
彼の代表曲はボーン イン ザ USAだ。
自然と体制側に組み込まれて苦しみを味わう若者の悲哀を歌ってくれる。
今の日本も派遣労働者がそれみたいではある。
このようにいつの世も繰り返される事が多い。
ピート シーガーが作った曲にターン ターン ターンがあるが言いえている。
空の下、すべての事象は輪廻する。
季節は巡る。人は生まれ死ぬ。平和から戦争へと変る。
仏教にも共通する表現だが輪廻の世界だ。
こんな事を言っている私もいずれは若者と交代になる運命だが。
ドリー パートンが歌っているこの歌が素晴らしいが、私はすぐにカントリーになってしまう・・・
バーズが歌って大ヒットした曲だがこの人の歌もなにか好きだ。

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