私の花図鑑          花の里日記  2011.4.16   157

         土曜日 (くもりのち晴れ)   春が山にも


 昨日は春雨で今朝起きると風が強く曇り空だ。
最近は天候が日替わりで変りなんとなく春らしい。
花に嵐のたとえもあるがこの辺りの桜も大分散ってきた。
今日は山の別荘地で打ち合わせがあるので早めに出かけた。

 途中民家の整備で里山にある場所に立ち寄った。
そこには丁度渓流にワサビの白い花が咲いている。
葉も青々して美味しそうだが可哀想なので食べるのはよした。
昔栽培していたものが生き残っているのだろう。
近くの山の谷部分にはミツマタの黄色な花も見かけたので、これも栽培していた名残だ。
また椿の赤や白、ピンクの花もようやく咲き出して賑やか。
野草も緑に萌えている。
これらは春の七草粥にして食べたら美味しそうだと思った。
一週間前に山の別荘地で野生のフキノトウを沢山収穫した。
去年は採取に失敗して残念ながら蕗味噌が作れなかったので今年は頑張った。
まずは茹でて小さく切り、次の日に味噌を等量に混ぜてつぶして2日がかりで、
なんとかボールに一杯出来た。
これを小瓶に詰め、暫く寝かせておくと美味しい蕗味噌が誕生する。
今食べているのは2年前に作ったものであるが風味がある。
山に出かけていたら何かしら楽しい事もあるのだ。
行く道で山桜やタムシバが咲いて春らしく心ウキウキとしてくる。

 山では木の花もようやく咲き始めて新芽も出かけて小鳥もさえずっていた。
また新緑の中で楽しい作業が出来ると思うとなんとなく楽しい。
今年は花の里にある野草を山に移動してやろうと思っている。
花の里は金色の水仙が満開でまたクリスマスローズも大きな花を咲かせて綺麗であった。

 最近私のモバイル携帯の文字盤が薄れたのでつい、アンドロイドのモバイルに買い
換えてしまった。
ところがそれは神経質な操作を持ち主に要求してくるし、プログラムが未熟なのか
誤作動をよく起こす。
日本人は以前、こんな完全で無いような物は絶対販売しないのが主義であった。
マイクロソフトのウィンドウズ時代が始まってから製作途中でも販売する事が始まった。
使う消費者はまごまごして誤作動には神経を使いピリピリとしてくる。
おまけに日本経済は政治家の自分たちの金儲け誘導政策により、がた落ちとなった。
原発事故もその結末ではある。
若い人たちがこのような社会では生き抜く希望を失いそうであるのが心配だ。
私は一時NTTの独占が嫌で他社の携帯が出来た時にそちらに変った。
他の人もそう思っていたのか現在は4社で競争して安価に携帯を利用出来るようになった。
良かったなと思っていたら今度は替わった携帯会社がなんとなく独占的な行為をし始めた。
歴史は繰り返すと言われているがその通りである。
また以前検索エンジンはマイクロソフトの独占だったが、グーグルが出来て良かった
と利用していたら今度はグーグルの独占が始まっている。
この事は資本主義の最大欠点であるが、こんな事は消費者の努力によってなんとか
競合する会社を増やして独占状態にさせないようにしたいものである。
日本にも独占企業は分割出来る様な仕組みが必要であるとつくづく思う。

 原発事故に関してNHKの朝の討論で関係者が集まって話していたのを見ていた。
そこで珍しく内橋勝人さんが出て意見を述べていたが私は聞いていて感動した。
彼の発言は哲学的でまるで神が話しているようで面白みには欠ける。
最近のテレビは視聴者におもねいていて機嫌をとり馬鹿な笑いのほうに舵を取っている。
まるで子供が見るような番組ばかり。
日本の若者は一部を除き知的障害者になってしまったのか?
つい話がそれたが彼の原発廃止の主張は素晴らしい。
私もずっと原発反対で生きてきたが、後世に災いを残すような行為はいくら経済優先
と言われても許されるわけが無い。
無知な政治家や経済人が不況で困っている過疎の地域を金で誤魔化して原発を
沢山作って来た。
だまされた地域も責任はある。
その結果が現在の状況である。

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