私の花図鑑          花の里日記  2011.3.21   156

         月曜日 (雨)   雨の彼岸に思う事


 昨日今日と暖かい春の雨。
しとしとと小糠雨がのんびり降っている。
まだ鶯は鳴きを聞かせて呉れない。
この辺りは海岸から少し山に入った所なので寒いのだろう。
梅は満開を過ぎてもう彼岸桜が咲いているというのに。

 昨日は外の作業が出来ないので、久し振りにレーザ−ディスクで映画を見返していた。
それはバウンド フォー グローリー 栄光への道とでも訳すのだろうか?
マイナーな映画で日本では公開されていないが、それは私の好きなウディ ガスリー
(Woody Guthrie)の若い頃を描いている。
彼は1912年に生まれ、1967年に55才でハンチントン病(舞踏病)により死んでいる。
映画は彼が世界恐慌や雨不足による砂嵐の多発で作物の不作が起きて、生活がなり
たたず、仕事をカリフォルニアに求めテキサスから移動するロードムービーと、その後の
歌手への転職と栄光、貧しい農民たちの救済運動に目覚める時期を描いている。
私みたいな男は旅への憧れが心底にあり、このようなロードムービーについ惹かれる。
私の好きな歌で キング オブ ザ ロード (道の王、 King Of The Road) があり
ロジャー ミラー (Roger Miller) が歌って昔ヒットした。
それは ホーボー (放浪者) のきままで自然を愛する生活を歌っている。
その後すぐに女性の返答する歌が出来てそれもヒットした。
その歌はクィーン オブ ザ ハウス(家の女王 Song by Jody Miller)である。
男と女の感性の違いはこういったものであろうと思う。
彼の歌は2000曲にも及ぶと言われる。
放浪にでた時の心を歌った歌に この世に住む家とて無く があり心を打たれる。
こういった事は関連して今の津波災害や放射能汚染を思い起こさせてくれる。

 また話が横にそれてしまったので話を元に戻そう。
老人の長話はこのようなものであると私も経験から実感しているが・・・・・
ウディ ガスリーはアメリカの国歌的な 我が祖国 (This land is your land) を作っている。
この歌は後のアメリカの男の歌手はこぞって歌っている歌である。
ピート シーガーやボブ ディランも彼に影響された歌手である。
その後彼はアメリカの不況脱出と労働者の雇用を兼ねた、テネシー川の総合開発に
関係しダム作りなどの歌も作っている。
彼の歌は生活に根ざした自作の曲でオーケストラ等はいらないギターとハーモニカで
自分自身が歌っている。

 今日本に眼を移して見るとテレビ等では陳腐なアニメの広告が溢れている。
それらの広告はまるで子供みたいな幼稚さである。
またアラフォーとか言って子供も持たず結婚もせず、おまけに小さな部屋で生きている
人たちがいる。
いつか私は原発事故が起きるような気がしていて反対していたがそれも現実となってしまった。
若い世代に言いたい。
もっと政治にも発言して労働環境も改善し、世界に誇れる社会の創造に努力して貰いたい。
それは今の若者が望んで行動すれば出来る事であると私は思う。

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