私の花図鑑          花の里日記  2010.2.16   149

         水曜日 (晴れ)   大雪の夜のこと


 1月も終わり頃の寒い夕方の事。
花の里の湯に入る為に西中国山地の吉和に向かっていた。
丁度その日は大雪の警報が出ている日であった。
街は少し寒風が吹いていたが雪はそんなに降ってはいない。
まず街から田園地帯に抜ける峠から雪がどんどんと降って来た。
道には少し白いものが見える。
かまわず途中にあるスーパーまで行き夕食の材料を買い込んでいた。
田舎だが買い物客は多くて駐車場が溢れるばかり。
なんとか買い物を済まし、また山に向かう。
雪は車めがけて集団で降ってくる感じになり車のライトをハイビームにすると、
前面が真白になって見えにくい。
しかたがないのでスピードを落としてロービームにして走った。
いよいよ谷の渓谷部に入る。
もうそこは新雪が10cmばかり道にも積もっていて一部は凍り付いている。
気温は零下4度程度であろう。
ここの渓谷にはレストラン等があるが、まるで人や車はいない。
たまに下ってくる車があるが雪のため車道の真ん中を走ってくるので危ない。
ゆっくりとすれ違わなければならない。
途中JAFの救援を受けている車を見た。
寒さと雪で動かなくなったのだろう。
大変だなと思いながら、なんとか標高700mの峠をクリアして目的の花の里に到着した。
途中の吉和の村の雪は積雪1m程度ありびっくりする程の積雪。
街にいるとこんな環境は予想もつかない。
この数日ずっと雪が降る続いていたのだろう。
道は除雪されていたが車の置き場所はまるで無い。
しかたが無いので車で前後して雪を圧雪して固め駐車場を作ろうとした。
だがしかし雪を固めて前後していると車の車輪が一部雪にめり込んでタイヤが空転し動かなくなった。
私の車はパートタームの4WDなので一部が空転すると他の車輪が動かなくなってしまう。
平生の燃費の向上には最適なのにこんな非常の場合に災いしてきた。
近くの人に救援を仰ぎなんとか脱出して、とうとう入湯しないで急いで帰った始末であった。
深い新雪の恐ろしさを知った初めての出来事であった。
その時気温は零下10度になっていた。
教訓  除雪した道以外、慣れない車は絶対新雪に踏み込まない事!

          
  写真は当日ではないが雪深い里の夕暮れ

   


 日記前のページへ 日記次のページ 日記の最初の目次ページ 花図鑑ホーム