花の里日記 2008.4.19 89-2 土曜日 浅い春 花の里で昨夜は早く寝ようと思っていたのだが、それでも眠りつくには11時すぎになってしまった。 朝、遠くからケーン、ケーンと鳴く声がする。 雉が鳴いてるなと思い、寝間を抜け出してストーブを火をつけ窓のカーテンを少し開けてその隙間から声の主を探してみた。 窓の外は四日続きのしとしと雨で空は灰色に全面覆われている。 見やる南西の広い畑には影も形も見えない。 花の里の花畑にもいない。 最後に北の窓から探すとようやく神社の森のそばの小高い開けた草地に声の主が現れた。 彼は1〜2分間隔に羽をはばたかせて2度ケーンケーンと鳴く。 まるで鶏の雄がコケコッコーと鳴くように。 似てるなと思う。 しかし雉が鳴くのは春の繁殖の一時期と子育ての時期だけである。 遠くから姿を見ると黒くてカラスのようである。 これも擬態なのか保護色なのか私にはわからない。 ようやくここでも山桜が咲きだした。 一本ある八重桜も半ば花が開き濃いピンク色を輝かせている。 夫婦のひよどりがその枝に飛んできて蜜を吸うまねをしている。 この鳥は花好きだ。 そう言えば一週間前に海ぞいの場所にいたけど、ヒヨドリの大集団が飛び回っていた。 これは北に飛んで帰る渡りの集団である。 回りに滞在していたいるヒヨドリもその集団に巻き込まれ、その数を増しながら飛び帰って行く。 4日続きの春の雨がまだ降っている朝である。 回りの畑はようやく浅い緑の草が燃えて早春らしくなってきている。 黄色の水仙が黄色の花を散らばって盛大に咲かせている。 雪柳も白い小さな花をその株にぱらぱらと咲かせ始めている。 にぎやかなクロッカスの花は終わり、ムスカリの青い花が咲いてきている。 とうとうここも浅い春になったようだ。 水木の枝に今年も小鳥の巣をようやく取り付けた私である |
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