私の花図鑑    花の里日記  2007.12.2   83

           
日曜日   豊かで安全な未来社会

 今朝も目覚めたのは7時だった。
私の平常の睡眠時間は7時間位らしい。
自分では疲れた時は昼寝もするので丁度良いと思っている。
窓の外の景色を見ると空は茜色。
山は紅葉はほとんど終わって山裾には赤茶色の葉が残っているが、中腹以上は灰色の裸木と針葉樹の緑が斑状に混ざって見える。
スキー場のコースだけは人工降雪で作られた白い雪で山頂から緩いカーブを描いて裾野まで下っている。
土日にはナイター営業もされて音楽が遠くから聞こえてくる。
相変わらず外の地面は霜が降りて白くなっており積雪を見るのも時間の問題かなと思う。
それは初冬らしい景色ではある。

 昨夜は久しぶりにビデオを借りてきて映画を見た。
最近はビデオもDVDに変わって来ており、時代の変化を感じてしまう。
私はまだ大型の液晶TVを持ち合わせてないのでパソコンで鑑賞している。
借りて来たDVDは 『不都合な真実』。
アメリカの元副大統領ゴア氏の映画である。
映画と言ってもノンフィクションで、記録に基づいた地球温暖化の阻止の話だ。
温暖化は言われなくても肌で感じている。
私は植物写真を写しているので気がつくけど亜熱帯植物が普通の町で越冬してきている。
毎年の気候変動が大きくて大雪、大雨、巨大な台風、それかと言うと雨が少ししか降らない時もある。
なにか変だと思っている。
映画では実際それをゴア氏は記録に基づき解き明かしてくれる。
北極と南極の氷が溶けて氷の地表が減少後退している事。
高山の氷河も無くなって来ている。
地面の低い場所は海没しそうになり強風が吹けば大災害が起きている。
近頃のアメリカ南部やバングラディシュの水害がある。
これは化石燃料の多量消費や新興国の森林の焼畑により、二酸化炭素(CO2)が増えて、地球の空気層と海の水の温度上昇を招いている事による。
確かに私たちは近年、石油や石炭等に依存しすぎて来た。
人間は現在六十数億人も地球上に生きている。
昔の人口の3倍もおり、それらが快適な生活を目指してエネルギーを多量に消費すれば、地球の気象に変動が起きることは間違いないと思われる。
人間はその生活活動により20世紀に生物の多種の絶滅に影響を与えて来た。
今度は地球の気象変動まで人為で起こそうとしている。
人間1人1人が自戒しなくてはならないと思った。
石油も高騰している時期である。
リサイクル可能で気温上昇に影響を与えないエネルギー政策が緊急に必要である。
太陽熱を有効利用したり、石油を燃やさなくてCO2を発生させない電気エネルギー等で走る車、風力や水力や潮力発電、地熱発電を開発する。
家は断熱材を充分に施工して無駄なエネルギーを使わないようにする。
それらを実現する事が、ひいては無駄に物を浪費しない安価で豊かな生活を私たちに与えてくれる未来社会だと思った。
戦争やテロ問題や経済問題ばかりに目を奪われて本質の問題を忘れないようにしょうと、そのDVDを見て私は感じたのだ。



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