私の花図鑑        花の里日記  2008.10.6   №102

                    月曜日(曇り)    秋雨の後の朝



 昨日は秋雨前線の下でしとしとと一日雨であった。
ようやく今朝は雨が上がった。
しかし秋晴れとはいかずまだ空一面に灰色の雲がかかって、
前の高い山の頂上を隠している。
朝早いので中腹には霧のかたまりが横に棚引いている。
隣の耕作してない畑の雑草はすでに実を結んで全体が黄茶色に変色しかけている。
山のはぜの仲間や山桜はすでに紅葉し始めてきた。
夜間の気温が10度近くとなってきた為だろう。

 野鳥のほとんどは南に帰ったのか朝は声も姿も見せない。
留鳥のこがらや山がらの群れが、たまに回ってくるぐらい。
山鳩やきつつき、ひよ鳥の姿は見える。
今年の夏は例年に比べると暑かった。
しかし不思議と秋の訪れは早い。
朝の散歩に出てみたら萩の紫の花が美しい。
散った花びらが地面を見えなくするまで散り積もっている。
紺菊の花は例年より早くもう咲いたが、今年はあの澄んだ濃い青色にならず白っぽい。
可憐なコスモスも盛りは終えて秋明菊が花盛り。
今年の春球根を植えたチュべローズの花はまだ蕾で、
開ききらないので長い花茎を切り取って花瓶に活けている。
それでなんとか、あの妖艶な香りをきかせてもらった。
道ではカラスの群れが餌さがしをしている。
遠くの畑からは雉の鳴く声がしている。
もう柴栗の実はほとんど落ちてしまった。
きのこもすでに大方生えている。
今年の冬は例年より早く来そうで動物たちのこの冬の生活が、
どうなるか心配ではある。

 生活と言えば現在株価とドルは下落中。
経済関係者が足のついたしっかりした事業をせず、虚業に走ったせいでもある。
で影響を受けるのはいつも庶民。
企業と言えども支えているのは個人。
世界のすべての政治家は生活者(企業でなく人間)の立場に立った政治をして、
未来の安心できる指標を示してもらいたいものだ。
これでこそ、世界それぞれの国民の代表者と言える政治家と言えるであろう。

  殺伐としたこの世、暢気な句で恐縮だが一句

          長風呂で  聞く虫の声  静かなり


長雨の日、なにか所在無い田舎生活ではある・・・


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