私の花図鑑        花の里日記  2008.11.17   103

                    月曜日(曇り)    総決算


 空はどんよりと暗く朝から霧が出ている。
山は水楢が赤くなって今年秋最後の紅葉が眺められる。
庭の水木も黄褐色になり落葉を始めた。
数年前に植えた山法師は葉が濃い紅色になっており美しい。
長く紅葉する木だ。
数本ある大モミジの大木も黄色と朱に染め分けて散り残っている。
初霜も近い。
朝の気温は5度位まで下がってきている。
遠望するスキー場もコースはすでに人口雪で白く覆われて、
初雪が降ったように感じられてしまう。
さぞスキーヤーは初すべりが待ち遠しい事であろう。
道は落ち葉に覆われている。
北風が吹いて雪が舞うと冬。
そんな予感のする晩秋の日だ。

 昨日は晴れ渡って暖かい小春日和だった。
山はほとんど落葉していて明るい雑木林の風景だった。
秋は木たちの一年の総決算。
それぞれに紅葉し錦に輝く。
今はもうそれも終わりだが、それでも水楢や小ならが赤褐色になりまだ山が美しい。
木の間に生えたモミジたちが黄から真っ赤まで色幅広く紅葉している。
地面を覆う落ち葉はそれぞれに香りがあってなかなか気持ちが良い。

 世相を見ると政府が景気対策に還付金を配ると言って騒動している。
まさに選挙対策そのもので国民がだれも本気で、
国民向けの政策をしていると思っていないだろう。
血税である。
有効に使ってもらいたい。
今還付されてもすぐに増税されて、手間だけ余計にかかり
公務員のいらぬ仕事を増やすだけに終わる。
つくづく情けない政府だと思う。
街では殺人や轢き逃げ、振込み詐欺、倒産、競売、派遣社員の解雇が横行している。
もう日本は制度疲労している。
根本から国の仕組みを改めないと日本の未来は無い。
この秋の紅葉のように仕組みを総決算してやり直し、
緑に輝く未来を築きたいものである。


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