花の里日記 2004.6.27 №52
日曜日 燕、蛍、日暮し、蓑虫、蛙、赤蜻蛉
今日花の里から帰り道、夜の田舎道はホタル見物の人で溢れ返していた。
年々見物人も増えるし蛍も増えてきた。
農薬の使用が減ったせいだろう。
蛍は不思議な昆虫で清流には住まない。
それかといって汚れた水でも生きられない。
適当に養分がある中間地帯だ。
人の生活に密着している。
燕もそうである。田がある場所で害獣に襲われない安全な人家の軒先を住み家に選ぶ。
ここはカラスや鷹も襲ってこない。
猫やヘビも避けられる。
長い期間先祖に蓄積された知恵がある。
日本でも稲の栽培があまり農薬に依存しない方法に変り始めている。
燕が空中を飛行して、虫を捉えて雛に与える量には驚いた。
大変な虫の量である。
農家はもっと燕を大事にしなくてはいけない。
各戸の軒に燕の宿を作ってはどうだろうか。
危ない農薬に頼る農業はもうやめにしてもらいたい。
山ではもうヒグラシが鳴き始めた。
この声を聞いていると爽やかになってくる。
暑さも和らいで来る。
今年は木の花があまり咲かない。
これも去年凄かった開花の反動かもしれない。
ふと花の里で萩の枝を見ると蓑虫がついていた。
もう絶滅したのかと思っていたのでうれしかった。
害虫なのに複雑な気持である。
やはり自然は多様なほうが良いに決まっている。
追記:7月7日 昨日の早朝3時ごろ、あまりに外の蛙の合唱が盛り上がり賑やかなので、目が覚めてしまった。
早速起き上がり彼らの鳴き声を録音した。
今日はまた赤とんぼが集団で花の里に出現した。
時はどんどんと進んで来るものだ。
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