花の里日記 2003.10.25 46
土曜日 母
今日は母が病院から一時帰宅する予定の日であった。
朝の仕事が長引き、少し病院に行くのが遅れてしまった。
待合には沢山の診断を待つ人々が群れている。
エレベーターに乗り4階の病室へと登る。
看護センターで申し出て看護士さんと二人で病室へ向かった。
6人部屋の隅にいる母に会うと、少しベットから起きて「今日は目まいがして帰れない」と言った。
看護士さんも様子を見ながら「今朝は調子が悪いんです」と私に言った。
一時帰宅の介護支援を頼んでいたので、「では変更しなくては!」と私は言った。
少し間をおいて母は又ベットから体を起こし、小さな声で「帰りたい」と悲しそうに一言いって又寝てしまった。
看護士さんは「また元気になったら帰りましょうね」と言って元気づけてくれた。
「そうだね。また良くなれば帰ればいい」と私も励まし、洗濯物を持ち帰って来た。
帰りの車の中で私も少し悲しくなってきた。
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