私の花図鑑          花の里日記  2018.12.3   380


              月曜日  (雨)  平定

 もう師走だ。
今日は梅雨みたいな感じで初冬とは思えない空模様。
予定も無いのでのんびりしている。

 一昨日と昨日は周防大島の別荘地の草刈りに行っていた。
一昨日は小春日和のようで割に暖かくて白く薄いガスに大地が覆われている。
風もまるで無い。
行く道の里山では落葉の広葉樹が秋らしく紅葉していてびっくり。
ドングリ類はオレンジ色である。
それと道路の斜面等の荒地に生えている赤芽ガシワは黄色。
ハゼの木は真っ赤である。
常緑の樫類や杉桧たちは濃い緑。
暖地の12月はようやく紅葉シーズンであった。
稲田の土手は、生えているイネ科のチガヤ等が赤く草紅葉していて美しい。
ちゃんと刈り取られている土手は新芽が生えて薄緑色。
田もイネが遅く刈られている場所は何も無い泥色で場所により若草が芽吹いて薄グリーン色もある。
中間位に刈られた田は稲がヒコバエしていて黄色。
早く刈られた田はそのヒコバエが紅葉している。
まばらにある家は今は落ち着いた感じでノンビリしている。
家人が落ち葉等を燃やして白い煙が出ているとこもある。
すべてが総天然色に輝いていて、来るべき寒い冬を待っていたのだ。

  
ここは耕地整理されていて土手の草紅葉が少なかった(チガヤが生えてない)
   カラスが三羽土手にいる  島に行くのが忙しくてノンビリ写真が写せなかった




 周防大島はようやく橋の事故の処理が進んだようで交通制限はなくて観光の車も増えている。
内海では白い帆の釣り船も沢山繰り出している。
波一つ無い海でさぞ気持ちの良い釣りが出来るのであろう。
現地につくと早速に草刈りの残った丘の上部の草刈りを始めた。
もう賑やかに咲いたツワブキは半分位が咲き終わっている。
斜面には今野路菊と田舎菊の白い花が盛りと咲いていて、今年は暖冬のせいか一月遅れの感じ。
今日は本命の丘の上部の元畠の場所の草刈りだ。
そこは葛や黄カラス瓜、アケビ、野薔薇、ムベ等蔓性の植物たちが絡んで生い茂っている。
私は今まで草刈り機を思い切り左右に振り回していたのだが、ようやく蔓性の草等の切り方がわかった。
それは蔓が左右に伸びているのを草刈り機の刃を縦に動かすとまず蔓が切れる。
蔓を切っておいて、それから刃を縦に構えて左右に振ると蔓の集団が綺麗に切り取れるのだ。
そして地面下部の残りの蔓は刃を横にして普通に左右に振る。
そうしておいて切り取ったその集団を片付ける。
力を込めて振り回すと無駄に体力を消耗する事になるのだ。
そんな事で翌日は北風が吹く寒い日であったが、草刈りを進めてようやくその丘を平定した私であった。
まだ部分的な斜面に茂った原野があるのだがなんとか全体に手を入れたのである。
もうすぐに夢の丘が出来上がりそうである。
そうそう。この丘の上の北側にクロガネモチの大木が一本だけあり赤い実を木一杯にならせていた。
昔の人も大事にしていたのだろう。
なかなか風格があった。

  
後日に写した島の稲田  黄色の部分は稲のヒコバエ  緑は遅く刈り取られた部分の若草



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