私の花図鑑          花の里日記  2015.12.9   276


           水曜日  (晴れ)   道と回顧 4

 大島の瀬戸は海からの反射光が満ちて明るい。
大島大橋の下の海峡の流れは早くて満ち潮と引き潮で反対に流れる。
一度ここで釣舟を頼み魚釣りに出た事があったが、潮の流れが早くて潮の流れが止まった時に岩場で主にメインの鯛を釣っていた。
流れが出ると別の流れのゆるい岩場で別の魚を釣る。
ここの釣りはやはり流れを熟知した船頭さんの腕にかかっていた。
釣る私たちは鯛した腕では無いので。
橋を渡ると右の海峡の岩上にホテルがあり一度ここで忘年会をした事があったが、窓の外の風景が良くて魚も美味しかった。
浴場の窓からも海が見え昼だけの入浴もしている。

 右に向かうと昔の大島町で大島商船高等専門学校がある。
やはり周防大島は海関係が深い島ではある。
その先の海沿いには頂海山がある。
その南側を回ると先は伊予灘でそこは漁業が盛んな所である。
私の従姉(いとこ)のご主人がここの出で、彼から話を聞くと海際は昔から津浪が来るので家は建てないとか、
また海の魚の群れを見るために頂海山とやらに登って海を観察し、魚の群れが見えるとノロシを上げたとか聞いた事があった。
ここの海峡には ひょっこりひょうたん島 みたいな島がぽっかり浮いている。
そう言っても若い人には理解不能かも。

  ひょっこりひょうたん島(下荷内島)  瀬戸内海らしい風景  大島の西の室津半島から写す


この辺りは半農半漁で暖かくて暮しやすいと思える。
また年配の人はいつも坂を登り降りしているので体が丈夫。
長生きをしている。
日本人はこうして昔から暮して来たのだろう。

 私は大島大橋を渡って左に曲がり目的地へと向かう。
ついでだが周防大島町の水道は主に山口県と広島県の境にある小瀬川上流の弥栄ダムから引水されている。
一度山陽新幹線の新岩国駅付近で2棟分譲住宅を建設した事があった。
その時に近くを径30cm程度のステンレス給水管の埋設をしているのを目撃していた。
それは水不足な瀬戸内海に面している柳井市に向かっていたのだった。
水不足にあまり関心の無い広島では考えられない事ではあった。
この辺りの山に登るとどこも眺めが良くて見ていて飽きない。
周防大島の橋のすぐ上には車で登れる飯の山展望台があり簡単に内海が眺めらるので便利だ。

   橋の左横の丸い山が飯の山展望台だ   左の先は柳井市で白壁の町並みがある
            本土の琴石山から見た周防大島
     

どうも話がつい横道にそれて、道が進まなくなつてしまった

     続く

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