花の里日記 2015.12.9 274 水曜日 (晴れ) 道と回顧 2 その二軒屋の先を左に曲り欽明路バイパスを降りて、狭い旧道を進むと登りの谷道となる。 この道が昔の山陽道である。 小さい川と段々畠がありやがて山に入って行く。 少し急な曲りくねった山道を登るとすぐに峠に到着。 そこは地蔵さん等何も無くて、つるっとした只の峠でまるであっけらかんとしている。 緩い下りになり少し下ると、右に行く道があり先には国道2号に抜けるがここからは見えない。 本道の少し先には左に折れる道がありそちらは高照寺山グリーンパークに抜ける。 高照寺山グリーンパークは岩国市が地形を生かせて自然公園を作っており、南に瀬戸内海や北には西中国山地がはるかに霞んで眺められ景色が良い。 またここから西に飛び立つハンググライダー基地もある。 本道を少し先に行くと昔の山陽道は右に折れて玖珂町へと下っていく。 やがて歴史のありそうな古いお寺(欽明寺)が見えて里につく。 ここがバイパスの名前の元であろうか? 山を抜けて視界はワイドに広がり緑の広々とした田園が見える。 少し下ると何か看板があり広場もあるので良く見てみると、それにはここに周防源氏武田家屋敷跡があると書いてある。 道路の右上にはバックの山を背景に長い白壁の古い塀と門が見え建物は無い。 ここは昔から通り抜ける事が結構あったのに今まで見落としていたのが不思議。 若気の至りであろうか。 そこより奥を眺めていると右横には清流が流れて小さな谷があり美しい。 歴史を感じさせる塀と周りの風景 説明板を見る 周防武田氏の詳細 なかなか風情のある場所だと思いながら、見学とばかり門の中に入っていった。 そこの中央には大きな石碑があり、また左の奥にも墓が数基立ち並んでいるばかりである。 奥の墓は古い形だ 通路には初冬らしくモミジの赤や黄や茶色の落ち葉が撒き散らしたように落ちている。 私は歴史には無知なのであまり説明は出来ないが、維新の記念碑などは山口県には良く見られるけど戦国時代となると少し古くて少ない。 地域性なのであろうが山口県はここみたいに山が低く田園が広い。 私が住んでいる広島県は山が割に高めで谷がせまり農地が少ない。 おまけに土が真砂土で崩れやすい。 住み易さでは山口県が優位であろう。 そのかわり冬は日本海の影響を受けて北風が通り抜け寒い。 広島県は瀬戸内海に面していて気候が穏やかである。 まあ地域性はそれぞれであろう。 つい横道にそれてしまった。 続く 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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